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五味川純平著。光文社文庫刊。全9巻。

とうとう日米は開戦しました。俊介や高畠や由介や市来といった少数の人びとが日本の生産力では決してアメリカにかなわないと言っているのをよそに真珠湾攻撃からとんとん拍子に勝ち進む日本。
でも、この巻では一気に話がミッドウェー海戦まで進み、あとは日本の敗戦にまっしぐらです。

英介はよくある好戦派と描かれ、もともと、あんまり頭が良くなさそうな感じ(時流に乗る才覚はある)なのが、日本はアメリカに勝てると思い込んじゃった感がイタイです。
市来の息子は長年、由紀子に横恋慕してしましたが、全然振り向いてもらえず、飛行機乗りになってミッドウェーに行って、戦死したようです。市来って名前だし、けっこう出撃から戦死まで割いていたんで、信吾って名前は出てこなかったけど、合ってると思います。
と思っていたら、8巻で名前が出てこなかったのは信吾の従兄弟だったことが判明、信吾は健在なようです。

前巻のラストで俊介と入れ替わりで兵隊に取られた耕介は、千田(滝の知り合い)が中隊長になるという幸運に恵まれましたが、捕虜の虐殺に我慢がならなくなって、捕虜を逃がしてしまい、営倉入りで、どんな処罰が与えられるのかわかりません。
耕介の身を順子が案じていますが、それを慰める俊介も、日米開戦でいつ戦場に逆戻りかわからない身です。

一方、鴫田はすっかり小物になっちゃって、武居と組んで上海へ行っちゃって、そこにいた雷太を配下に事業を興すようですが、こういう小悪党のやってることばかり、うまくいっちゃうのは読んでいて爽快感がありませんが、もともと日本自体がそういう小悪党っぽい国家なんで、その時流に乗っていると見れば、どうしようもないのだと思います。

久々に服部医師が登場しましたが、趙瑞芳の身を案じつつ、すぐ傍にその行方を追ってる雷太がいるとか、あるのに、知る機会を逸するとか、雑多な登場人物が一同に介してという大河ドラマの醍醐味はありませんでした。残念。

あと2巻なんで頑張って読もうと思いますが、日本の敗戦に向けて、ますます小説よりも解説が増えるのかなぁと思うと、むずむずします。

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