白井弓子著。サンクチュアリ出版刊。
COMITIAなどではけっこう名の知られた漫画家、白井弓子さんの単行本だ。COMITIAも最近、行っとらんのぅ。しばらく創作をやる気がないので、コミケの方が行きたいんですがね。
汚れた戦争で国土が汚されてから後の物語。坂本組の若頭、真中の下で働く木島咲を、女性ながら身が軽く、弱音も吐かぬ根性で、真中が気に入っている。しかし、低所恐怖症の咲が、逃げ出してきたという北山飛地に連れ戻されてしまう。咲を追って北山飛地に潜り込んだ真中は、近く行われる天顕祭の真相に入り込んでいく…。
べたが少なくてトーンがなくて薄墨で濃淡をつけられた画面は正直、見づらかったです。ただ、そういう点は差し置いても、ストーリーテリングはうまい。「汚い戦争ってあったじゃないですか」って台詞から、一気にわしらの世界と似てるけど、わしらの世界とは違うんだな、とこの世界観に引き込むところなんかは読んでてわくわくしました。
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