アーシュラ・K・ル=グウィン著。岩波現代文庫。
小説じゃなくてエッセイ集。内容がちょっと古いですが、物書きの端くれを自称するたきがはにはなかなかおもしろく、また感銘を受けた本でもありました。
「目標とする所はあって、そこへはひとりで到達しなければならないのです」
「魂が閉ざされていれば、たとえすばらしい冒険ができても、内乱に遭遇したり、月旅行をしたりすることができても、そのような“経験”にもかかわらずなにも表わすものがありません。ところが魂が開いていれば、そんな経験などなくても、すばらしいことができるのです」
「ユートピアにはミセス・ブラウンはいない」
帯に書いてあるような「創作の秘密」ではない。そんなものは「14 書くということ」について読めば一目瞭然。でも小説を書きたかったら書くしかない。書いて書いて、それが決して成功することはない。
そう。「これで完璧」と思った時に人は止まる。
肝に銘じて書いていきたいと思いますです。
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