少年ジャンプコミックス。三条陸原作、稲田浩司作画。
思うところあって蔵書の整理をすることにした。漫画も蔵書と言うのか。言うのだ。
リアルタイムで読んだことがあった時はさほど興味を持たなかったのだが、何となく手にした文庫版。「傲慢が服着て歩いているような師匠、大魔道士マトリフ」に惚れたが運の尽き、そのまま勢いでコミックス全部揃えたのさ。全巻に師匠出てるわけじゃないんですけどね〜。出方がピンポイントでいいんすよ。「バーンパレス潜入編」で相談にきたポップに見せる表情がすごく好きなのだ。
なにしろ100万部売ってたころのジャンプなので、いわゆる「友情・バトル」というお約束路線を突っ走っているものの、かの「ドラゴンボール」や「幽々白書」とか、「北斗の拳」とか、たきがは、どれも好きではないのだが、ここらへんの人気漫画が軒並み延長延長で引き延ばされ、ずるずると連載を続けていた時代に、10数巻早々に大魔王バーン(この年寄り版がまたスケールのでかい悪役で好き。次点クロコダイン、ヒュンケル)というラスト・ボスを出し、途中で話を引き延ばすこともなく、きちんと話を終わらせたところは特筆に値すると言ってもいいと思う。
アニメ化もされたんだそうだが、やっぱり未見で、ヒュンケルが堀秀行さん(シュバルツ=ブルーダーだ!)、ハドラーが青野武さん(真田さんだな)、バランが石塚運昭さん(ゲーム「ブレスオブファイア4」の犬ことサイアスだな)などなどたきがは的に気になる声優さんがつぼをついた役所で出演されてるもんでビデオ探してるんだけど、テレビの方針変更で「バラン編」の途中で打ち切りされちゃったのは残念だなぁ。見てないけど。
「ドラゴンクエスト」に真っ向から取り組んで、オリジナルの要素も盛り込みながら、最後まで「ドラクエ」やな〜という展開、真っ直ぐなダイ、お調子者のポップ、あったかマァム、生意気レオナ、男前ヒュンケル、男気クロコダイン、天才アバン、親父バラン、卑劣なキルバーンなどなど、魅力的なキャラクターもてんこもり。
少年漫画らしい少年漫画で、安心してお薦めできる傑作でやんす。
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