矢口高雄著。毎日新聞社刊。
「釣りキチ三平」で有名な矢口高雄さんの自伝的エッセイ漫画です。
秋田の山奥の村に育った高橋高雄少年が漫画と出会い、手塚治虫と出会い、その魅力に虜になっていくさまを手塚先生の訃報に接した時から遡って描いています。もとは別の連載作品の一部だったそうなのですが、手塚先生が亡くなった際に自伝的に描いた話を一冊にまとめたらしい…
「流線型事件」というカーアクション漫画で手塚先生の虜になったという著者は、その内容の科学的なこと、さらにその絵が映画的でアクション性に富んでいることなどを魅力のひとつとしてあげます。映画的な動きというのは「新宝島」から言われてることですね。
さらに従兄から「メトロポリス」を、表紙もなく、ラストも数ページ切れている不完全な形でもらったにもかかわらず、すっかりミッチィに片思いという辺りなんかは身に覚えがある身としては微笑ましくも気恥ずかしかったり…
タイトルに「ボクの」とつけたように、登場する手塚漫画のキャラクターたちも矢口高雄タッチで描かれ、模写とかコピーとかないそうです。
そういや、この人の「マタギ」という漫画が凄く気になっているのだが… もうちょっと我慢しよう。
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