レオ=トルストイ著。青空文庫刊。
潔癖症で完璧主義の軍人が婚約者の裏切りにより、僧となる。禁欲的な修行を求めて僧院から離れて洞窟に籠もるが、遊び好きな貴婦人を改心させたことで奇蹟を起こす僧として信者を集めるようになる。その生活を苦に思ったセルギウスは洞窟を出奔し、身なりを変えて町を彷徨っていたところ、浮浪者としてシベリアに送られ、そこで一生を終えたという。
て感じの粗筋です。
トルストイは「イワンの馬鹿」は面白かったんですが、「戦争と平和」がくっそつまらなかったので、読んでみたのですが、セルギウスのキャラが好きになれませんでした。「婚約者の裏切り」という書き方をしましたが、彼女が皇帝のお手付きだったということにショックを受けて出家しちゃいまして、その時点では著者がセルギウスに批判的なようだったんですけど、その後の展開見てるとセルギウスに同情的な書き方なんで結局、どっちだよおらな感じで、そこがあんまりおもしろくなかったかも。
結局、出家なんて自分のためという話ですかね?
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