さて晋州(チンジュ)から順天(スンチョン)に移動します。そろそろ鉄道に乗りたかったのですが、市外バスターミナルから晋州駅まで行くのがけっこう遠い上、列車は本数が少ないし、荷物も重い(約15キロ!)ので楽に乗れるバスにします。
順天駅前のモーテルに宿をとり、食べたのが順天名物のムツゴロウ鍋です。
味噌の味が強烈だったので生臭さはありませんでした。やたらに骨の多い小魚に唯一、ムツゴロウらしさが残ってたという。
順天駅で列車の時間を調べて(釜山発の木浦(モッポ)行き)、翌日は間に合うように起きます。
順天・麗水(ヨス)の叛乱の資料館とか記念館とかないかと思ったんですが、特になかったので順天の滞在は丸2日です。いいモーテルだったから、もったいなかったですが…。
さて、やってきた列車。
座席はこんな感じ。今日も炎天下のいい天気です。
金範佑(キム=ボム)も下りたであろう筏橋駅。線路側と入り口側。
ここら辺から感慨にふけり始めるわたくし。
町全体で「
太白山脈(たまには最終巻)」をプッシュしてるので案内も完璧です。
赤い線が、たきがはがたどったルート。太白山脈文学館の見学も入れて、およそ5時間くらい。
駅にあった「太白山脈」の案内(と思われる)の看板。人物の写真が著者の趙廷來(チョ=ジョンネ)さん。三部作の残り「アリラン」「漢江(ハンガン)」も読みたいのですが日本語訳がまだないようですよ…。原文で読みたいなぁ…! 「
アリラン」の方は記念館が全羅北道(チョルラプクド)の金堤市にあるそうです。
お目当ての
太白山脈文学館(リンク先は公式サイトの日本語のページ)は筏橋からタクシーで10分くらい。よく晴れていて暑かったのでタクシーの運ちゃんが持ってた団扇をくれました。カムサハムニダ!
文学館の近くにあった地図。
内部は1万6千枚の直筆原稿に始まり、執筆するに当たっての資料や出版された書籍、執筆に使った筆記具、机、さらには作中に登場する廉相鎮(ヨム=サンジン)たちパルチザンが着ていた服とか、廉相九(ヨム=サング)、河大治(ハ=デチ)、素花(ソファ)の音声イメージ(素花だけ聞けず。俳優さんや声優さんが演技してるんだろうけど、それっぽくておもしろかった。個人的には廉相鎮や金範佑も聞きたかったなぁ)と、なにしろ「太白山脈」にどっぷりつかれる文学館です。3階には図書館もありまして、見たいと思ってた「太白山脈」の漫画版ほかも置いてあり、思わず、全巻手に取ってしまいました。漫画版はダイジェスト版という感じで、かつ子ども向けかな?
文学館を出ると、今度は生きた「太白山脈」の世界が広がります。まずは金持ちヒョン氏と素花の家。小説の冒頭、素花と鄭河燮(チョン=ハソプ)が出会うシーンです。
左の看板は「太白山脈」縁の地に置かれた共通のフォーマットです。炎天下で撮ってるからあいぽんの画面が見えず、切れる…
さらに近くの食堂でお昼ご飯にしましたが、筏橋名物、灰貝のフルコース、しめて2万ウォン。
灰貝はしばらく見とうない…。
文学館の近くにあった看板。
それぞれのスポットに立ってる道案内。数があってありがたい。ここから、なぜか撮る写真が真四角に。どこいじったんだろう…
上の内容は左が「筏橋駅」、右上が「太白山脈文学館」、右下が「花亭里教会」です。
着きました教会。教会自体は架空ですが、現実の筏橋だとここら辺が該当するそうです。
今度は左が「金融組合」、 右が「芙蓉橋」?
芙蓉橋の看板と実物。
今度は上から「金範佑さんち」、「芙蓉橋」、「自愛病院」だと思います。
金範佑さんち辺りにある個人宅。
虹橋。
太白山脈通りの看板。gilは2車線以下の狭い道路です(と済州島の市内バスで流れてた番組で解説してた)。
著者のレリーフ。反対から見ると浮き出しなんですが、なぜこの方向から撮った俺…。まるでホラー…。
筏橋の元金融組合、現在は農民相談所だとか。
「太白山脈」の地理を地図にするとこんな感じになるんでしょうか。
小説太白山脈文学…と書いてあるらしい碑。
上から「芙蓉山(M1高地)」、「宝城(ポソン)旅館」、「金融組合」。
この後、電車で帰ろうと思ったらお高いKTXしかないことがわかったのでバスで帰りました。バス便、ほんとに便利です。
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