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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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パノラマ島奇談

江戸川乱歩著。青空文庫刊。

全作は入っていませんでしたが、興味があったんで読んでみました。ただし、「モロー博士の島(原作:H.G.ウェルズ)」と勘違いしていたことが判明…。

売れない物書きで、自己の理想にひたる人見廣介は、自身と瓜二つの容貌を持つ菰田源三郎の死を知る。M県の大地主である源三郎と入れ替わることで、自分の理想郷を作り出せると思いつき、自身は自殺を偽装し、源三郎が生き返ったとして菰田家に入り込んで廣介は、瀬戸内海の無人島を改造して理想郷パノラマ島を作り出そうとするが…。

パノラマ島にまつわる起承転結なんで、廣介の妄想から、菰田源三郎になりすまし、パノラマ島を造り、それが滅びるまでを描きます。

正直、パノラマ島の描写が退屈で、本当にこんなのが理想郷なのかよおっさんと言いたくなりましたが、最後はさすがに菰田家の資産も使い尽くしちゃったそうで、理想郷で死んでしまいました。

あと気になったのは、パノラマ島で廣介の理想を実現するために存在している美女たちが、演技と思ってやってたのかなぁというところで、お金もらってたのだろうかとか、そこら辺でした。ここら辺が、人間を改造しちゃった「モロー博士の島」に比べると奇怪っぷりが落ちるのがおもしろくなかったのかもしれません。

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