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ハヤカワ文庫。パット=マーフィー著。浅倉久志訳。

タイトルからわかるようにトールキン教授の名作「ホビットの冒険」を下敷きにしたスペースオペラ。どんなもんかと思って借りてみましたが、う〜ん、ちょっと駄目かも。
わし、「ホビット」で誰が好きかっていうと、トーリン=オーケンシールド、ビルボ=バギンズ、ガンダルフなんですね。ま、メインキャラはみんな好き。なかでも最初に読んだ時に誇り高きドワーフのトーリンが好きで好きで、その誇り高さのゆえに最後、滅びてしまうことになるトーリンの死に涙したもんすよ。どうやらたきがはのファンタジーは「誇り高い」がキーワードですな。しかもそれに「傲慢」とかオプションついちゃうともう最高。トーリン=オーケンシールドも、ドワーフの名門の出身です。映画しか知らない人は知らないと思いますが、実は「指輪物語」のギムリも、その一族で、名門中の名門、たかが森エルフの王子に過ぎないレゴラスなんか足下にも及ばんぜ、っちゅう一族なんですよ、ドワーフのなかじゃ。映画じゃただの力自慢のお馬鹿さんぽかったけどな。そのトーリンが、冒険を引っ張っていく、誇り高きゆえに至高の宝に固執し、滅んでいく、その過程の悲しさ、崇高さ、トールキン教授はこういうのうまいんだよね。もう、わしがドワーフだったら、トーリン=オーケンシールドに斧掲げて従うね。ちゅうぐらい魅力的なキャラだったんすよ。最後は滅びちゃうんだけど。でも、ビルボとの別れって、そのトーリンが最後にビルボに謝る(途中は裏切り者と罵る)ところで終わってまして、死に面した時にようやく素直になれたトーリンの誇りが好きだったんだよね。

しかし、この「ノービット」のトーリンに該当するキャラってそこまで魅力ないんだわ。で、ビルボに該当する主人公のベイリーも、すごく強運の持ち主だってだけで、なんていうかな、ビルボには足下にも及ばないんだよな。ビルボってね、あれだけ罵られてもトーリンの死に涙する、いいホビットなんだよ。それでもトーリンが好きだったのさ。すごくいい人で、でもラストにはガンダルフという希代の魔法使いをしても「あんたは成長したな」と言わせるキャラなんだよ。ベイリー、そこまでいってないしな。

これで「ホビット」を下敷きにしてなければ、なかなかおもしろいSFなんでしょうが、やはり「ホビット」を下敷きにした、と言われれば、「ホビット」好きの血が黙っちゃいねぇぜ。

「指輪物語」が現在のファンタジーの、良くも悪くも全ての発進であるのは言うまでもありませんが、気軽に「指輪物語」を越えた、とか書かない方がいいです。わし、「指輪」についてはうるさいっす。オタクですから。

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