青年ゲドからいきなり老年ゲド。しかも前巻で魔力を全て失い、回復する見込みもないもんで、すっかり表舞台から引いている。それでも「ゲド戦記」ちゅーのはどうなんすか。で、2巻でいい感じになると思ったテナーが、冒頭、どっかのおかみさんだとはつゆ知らず、なんつー展開ですか、これ。
夫を失い、寡婦となったゴハは、大火傷を負った少女を助け、テルーと呼んで、ともに暮らし始める。そんな時、かつての恩人オジオンが危篤だと聞いて、ル・アルビに向かった二人は、オジオンを看取り、そのまま暮らすようになったが、竜のカレシンに運ばれ、魔法の力を失ったゲドと再会する。傷心のゲドを自分の住処に送り出すゴハことテナー。しかし、彼女はル・アルビの領主に仕えるアスペンという魔法使いに憎まれ、自分の家に戻り、ゲドと暮らすことに。ところが、そこへ海に出ていたテナーの息子ヒバナが家に戻り、ぎくしゃくしたことでテナー、ゲド、テルーの3人は再びル・アルビへ戻る。しかし、アスペンの罠にかかってしまい、テナーとゲドは囚われの身となるが、二人を助けたのはテルーの呼んだ竜のカレシンで、竜は少女を娘と呼ぶのだった。
あ、ネタばれしちゃった。
ええ、アスペンちゅーのが1巻でゲドとさんざん対立していたキャラだとは言われるまで気づきませんでした。いや、すっかり忘れてたし。まさか、こんな形で復活しようとは。
ゲドとテナーの関係については、フェミニスト、ル・グインならではの描写ですか。しかし、かつての大賢人もこうなっては形無しですな。とにやり。でも、これ、逆の描き方だと、どっかの婦人団体から非難囂々な展開でないかとか。
いやいや
[0回]
PR