現代日本思想大系、第16巻。編集・解説 松田道雄。筑摩書房刊。
たきがはの思考はかなりのところでアナーキズムに共感するところがあるのだけど、前に大杉栄氏の著書をちょっぴり読んだだけで、神田の古本屋にあった「大杉栄全集」も確か10万円と高額だったために手が出ず、あとは「
黒旗水滸伝」とかぐらいでお茶を濁して、実践的にお勉強したことはなかったのでした。
だから、思想的にアナーキズムに共感してるけれど、さて、そのアナーキズムのなんたるかをどれだけ知っているのかと言われると大変怪しいのですが、ただ、誰が何と言おうと、ほんとに根っこのところで、理想はアナーキズム、無政府主義であり、権力とかは信じられないと思ってるのだけは動かしようがないだろうな、と思ってます。それはたとえわしが最後の一人になっても、天皇万歳だけは決して言うまい、という確信です。
ただ、この本は勉強のためというより、近藤憲二さんの「思い出すまま」が読みたかったのでして、和田久太郎さんとか、村木源次郎さんとか、久板卯之助さんについて、いちばん近かったであろう人が書いたものが読みたかったのです。
そういえばこれ、大杉栄氏の「僕は精神が好きだ」だったっけ? あれ、載ってないや。アナーキズムじゃないからでしょうかね。まぁ、いいけど。
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