「大地の子」「變臉(へんめん) この櫂に手をそえて」「こころの湯」など、数々の名演でわしの涙腺を決壊させ、魅了してくださった中国の国民的俳優、朱旭さんがお亡くなりになったそうです。
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出会いは「大地の子」第1話。主人公、陸一心(日本名:松本勝男)の養父となった小学校の先生、陸徳志さん(原作が山崎豊子なんで、命名がわかりやすくベタ)でした。開拓団の村からソ連軍に追われ、妹とも離ればなれになって、たどり着いた都会で、病気のために死にかかっていた一心を、最初は見捨てようとしたけど、やっぱりできなくて、拾って帰ったお父さんでした。養子になった一心は、それでもなかなか心を開かず、でも、どっかの検問(確か国民党の)を突破する際に、日本人だと疑われたけど「お父さん(と中国語)」で呼びかけたことで、検問も通れ、ようやく親子になったというラストシーンで滂沱させられ、そのまま見ることを決めた、決定的なシーンで、泣きながら一心を抱きしめた(確か)お父さんに、こっちもボロ泣きしてたのでした。
後は、もうお父さんが出るたびに一緒にもらい泣きさせられ、お父さんが笑えば、一緒に嬉しくなり、「大地の子」は基本、お父さんを見るためにビデオまで買ったほどでした。
「變臉 この櫂に手をそえて」は「大地の子」で知った後、公開されたのを見に行きました。布製のマスクを瞬間的に入れ替える(それで變臉、たぶん変面と同じ意味合い)大道芸人のおじいさんが男の子と偽られて買った弟子でもあり養子でもある少女と心を通わせるまで、という小品で、女の子の演技が印象的な映画でした。朱旭さんは慈愛の化身のようだった「大地の子」のお父さんに比べるとちょっと気難しい職人肌の芸人でしたが、女の子の熱演や高い芸(手に顔を当てた瞬間にマスクが変わってる)の披露もあって、いまほど中国映画とかがメジャーではなかった時代、なかなかおもしろかったです。
「こころの湯」は自閉症(確か)の次男と銭湯を守る老父の役で、地元ではなくてはならない銭湯なんだけど、だんだん近代化の波に押されて、結局、お父さんの死をきっかけに閉じることになり、次男は独立して都会に行っていた兄、つまり長男に引き取られた(確か)という話でした。日本とはまた違った中国の銭湯文化もさることながら、次男とジョギング行ってたりしてたシーンなんかも良かったですね。キャラクター的には陸徳志さんに近いものもありましたし。それだけにお父さんが途中で亡くなった時には呆然として、この銭湯、これからどうなるんだろうとその展開に目が離せなかったものです。
「王様の漢方」は、まぁ、忘れた(爆
何でも北京の病院に入院されていたそうで、88歳とご高齢でしたし、無理もなかったのかなと思います。ご冥福をお祈りするとともに、何か一本、見られたらと思います。
本当にありがとうございました。
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