いきなりトリトンとピピの喧嘩で始まる、この回。相変わらず、とルカーでなくてもため息をつきたくなるが、それぞれの事情とか垣間見られて、意外とおもしろい。
で、敵陣にはポリペイモス登場。なにしろ鮫の上半身という見てくれのインパクトで、「トリトン」の敵中、随一の印象を残してくれたお方である。憎々しい仇っぷりとか、今見ても、なかなか。しかし、ほかにも印象深いキャラはいように、なんでポリペイモスだけ?というのは、たきがはもリアルで「トリトン」見てたわけじゃないので、再放送でぶつ切れの状態、たぶん、最終回までちゃんと見てない可能性が高い。と最近、気づいた。だから、衝撃の最終回とかまったく覚えてないようである。だから、オープニングのインパクトだけで覚えていたようである。
さて、休むために無人島に着いたトリトンたち。ここでトリトンは火を起こすわけだが、その過剰な喜び方はともかく、火を恐れるピピの反応に、実は彼女、物心ついてからずっとアザラシやプロテウスと一緒で、まったく火を知らないことが判明。ううむ、あんなに寒い北の海で火もなしって、すごい耐性。だいたい、第4話、第5話の演出を見てても、ピピって上半身露出してるやないですか。それなのに北極海で平気のへいざなんだよね。トリトンはまだ赤いマントを身体に巻きつける、ぐらいの演出はあるのに。つまり、どっちも寒さへの耐性は異常に高いようである。水の中だって、なにしろ流氷の浮いているような海である、寒くないわけがない。
つまり、ピピはどうやら、アザラシとかセイウチ(だったかな、プロテウス?)しか知らないので、トリトンに比べると、ほとんど文明とは無縁な生活をしていたわけだ。だから、彼女の性格を考えるに、唯一のトリトン族としてプロテウスあたりに大事に大事に、それこそ蝶よ花よと育てられたピピは、かなりワガママに育ったのだが、それ以上に、彼女はトリトンのように物を知る機会にも恵まれなかったと見える。
その唯一の世界を、トリトンとルカーがやってくることで失ったピピのわがままっぷりは、ある意味、しょうがないとも見える回なのだった。
まぁ、ルカーがトリトンに言ってる「思いやり」っていうんですかね。
しかも、前回はかなり本気で喧嘩してたようなトリトンが、今回はけっこうあしらう感じになってるので、トリトンの方がピピに比べて急速に大人っぽくなってるような回でもあった。まぁ、それでも舌出したりしあってますが。
で、第3の敵、ポリペイモス登場で、まずは手下の巨大アンコウがトリトンを追う。ピピに、オリハルコンの剣を使ったことを非難されたトリトンは、アンコウを海溝深くに誘い込み、自ら崩す岩の下敷きにして倒した。
力はないなりに、頭を使うトリトン。前回、プロテウスがミノータスにあっさり特攻したのが、何も早まらなくても、と思われなくもない策士ぶりである。
で、しばらく会わなかったうちにすっかりトリトン・シンパになったイルカの3匹兄弟も復活。一同は一路、南太平洋のイルカ島を目指すのだった。
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