たきがはは夢を見ていました。角館に行ったら、雨が奇跡的に止んでいるのです! 「我ながらすごい執念だね」と家族と話したところで目が覚めました。
雨はざあざあ降っていました…
昨日にもまして寒い岩手から秋田県へ。うう寒い。この時、もう一枚、余計に着込んで、タオルをマフラー代わりに巻いておかなかったことを、たきがはは後々後悔することに。
バスは盛岡市内へ。そう言えば、いまだにわんこそばを食べたことがありません。わんこそばは一口サイズなので、10杯ぐらいで通常の1杯分だとか。何杯くらい食べられるかな〜と思っていたら、バスガイドのお姉さんは100杯食べたそうです。すげぇ。俺も負けてられねぇぜ!
盛岡の裁判所にある石割桜。
桜の時期だけ、敷地内に立ち入れるそうです。大阪の造幣局と似てますな。あいにく、桜は終わりかけ。
名前の由来はこれ。
種が石のあいだに落ち、そこから伸びた根が石を割ったんだそう。よくそんなところで種が芽を出せたなとか、よくそんなところに残っていたなとか思うのですが、年々広げてるっていうから、木の力ってすごい。
バスは一路、小岩井農場へ。
わし、小岩井って、小岩井さんって人の名前だと思ってたんだけど(妹さんは地名だと思ってた)、小林さんと岩なんとかさんと井上さんで合体して小岩井だそうな。
しかし、こう雨が降っていては農場は楽しめぬ。しかも昼飯も食わねばならぬ。
とか言いつつ、羊を見て和む。
顔が黒いのはサフォーク種というんだそうだ。
小岩井農場は盛岡辺りより標高が500mぐらい高いそうで、桜はまだまだだそうだ。しかも木蓮咲いてるしー! それ、1月の花だしー! 完璧に服装、間違ってます。冬だよ、冬。
で、小岩井の一本桜も当然咲いておらず、バスは一路、角館へ。
盛岡から秋田新幹線になるわけなんだけど、在来線の線路を使ってるもので、速さがあんまり出ないそうだ。しかも、トンネルも通るけど、奥羽山脈を横切るわけなんで、けっこう高いところも走るから、余計でないようだ。
で、5度なんていう冗談のような気温を眺めつつ、雨が降りしきるなか、角館へ。
角館が駄目なら、俺は来年、自力で来直す。と宣言した角館だ。
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚Д゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!街中をさらっと歩いて、桧木内川へ。ここが本日のめーんいべんとーッ!!
桧木内川沿いの桜は約2kmに及ぶ。北上展勝地と同じ規模ですな。で、途中の橋から北側を望んだところ。
ここに来て、風が大変冷たい。しかも土手は舗装されてないもので、足下はぐちょぐちょ。
だが桜は。いいや桜は。
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚Д゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!これが興奮せずにおられようか。ここさえ見られれば、他の桜は駄目でもいいと願った角館だ。角館の桜なのだ〜!!
ちなみに、角館の桜は街中が枝垂れ桜、桧木内川沿いはソメイヨシノがメインだそうだ。だから、咲くタイミングが微妙にずれているはずなのだが、後で聞いたら、1週間前に満開になったそうで、これまで持っていてくれたようである。
ありがとう、桜。ありがとう、角館。わしが行くまで持っていてくれて。これで今年の桜も見納めだ。もう悔いはない。もう今年は心残りはない。でも来年になると、またむくむくと桜見たいが湧き上がるのが桜きちの由縁である。
ああ、わしはここで桜を堪能する。角館の桜を堪能する。たとえ寒さに震えていようと、このまま熱出してぶっ倒れようと、この桜が見られたのだ。悔いなどあるものか。倒れなかったので、よほど丈夫らしいですよ、たきがはさんは。
上を見ても桜。横を見ても桜。桜桜桜〜♪
桜は続くよ〜 どこまでも〜♪
しかし、ここに来て、家族がこれ以上、桧木内川沿いは歩きたくないと言い出す。まぁ、冷静に考えれば、足下は泥だし、風は冷たいし、雨は依然降り続いているし、桜を見るには最悪の環境なのだ、冷静に考えれば。
だが、たきがはのおつむに、この期に及んで「冷静」などという単語はなかった。この桜を前に、やっと満足できるだけの桜を前になぜ冷静になどなれようか、いや、ない。なるわけがない、桜きちだし。
そこで、荷物を引き取り、街中に戻り、別行動を取ることに。
たきがはの目的地はひたすら桧木内川沿いを歩くこと。角館の町は1回歩いているので、また歩かなくてもいいし、見たところ、枝垂れ桜はいまいちのようだし、ここは桧木内川を堪能したいのだ。
こうなったら歩け歩け。しばらく、桧木内川沿いの桜を堪能してくだされ。
桧木内川遠景。
実は川の近くに降りると、舗装されていたりする。雨と風が止むわけではないが。
桜の枝が自重で土手より下がってるところを撮ろうと思ったのだが、なかなかいいアングルにならぬ。
濁流になってる桧木内川。普段はもっと穏やかな川の流れなのだと思う。見たことがないから間違ってるかもしれない。
で、写真には写ってないのだが、燕のような尾を持った鳥がたくさん飛び回っていた。もう燕が来たのかなぁ? うちの方だって、まだ数えるほどなのだが。
突然、鷺が飛び立ったり、水鳥が飛んでいったり、鳥がたくさんいた。雨だっていうのに。
鏡富士ならぬ鏡桜。意図しなかったんだけど、水たまりが写ったのね。
こんな穴ぼこなんかあったりして。たぶん、もぐらなんだろう。
かなり下ったところで、己の来た道を振り返ってみたり。
先を眺めてみたり。ここから桧木内川の土手が大きく西にせり出す。
近づいてみると、どうも木が若いようで、細い。
実は寒さも限界。そろそろ待ち合わせの駅に向かおうと考える。
さらば、桧木内川。さらば、今年の桜。たっぷり堪能させてもらった。本当にありがとう。わしが行くまで待っていてくれて、本当にありがとう。
若い桜にはまた何年か先、行くことがあるまで、元気に育ってほしい。そして、またわしを魅せてほしい。
さらば、桧木内川。
駅に向かう途中で見かけた枝垂れ桜。
色が若干濃いので、山桜とかかも。
これまた立派な枝垂れ桜。ああ、角館ってすごいなぁ。桧木内川をあんなに堪能してきたのに、まだこんなに立派な桜が見られるなんて。
さらば、角館。さらば、今年の桜。さらば、さらばと鐘が鳴る。
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