たきがはは桜が好きだ。桜の花がたんぽぽと並んでいちばん好きだ。だから、3月になると桜の開花情報にそわそわし、桜前線の北上にどきどきし、わざわざ桜を見に行く。
今年の目的は角館。北上展勝地、弘前城と並んで東北三大桜と称される桜の名所である。JRのポスターで見かけた「町の中に桜があるんじゃない。桜の中に町があるんだ」のキャッチコピーにつられて、何年か前に桜じゃない季節に行った未練も手伝って、もう桜といったら角館〜、角館といったら桜〜、わしは今年は角館以外は行かないよ〜と角館に行きたいモードがのりのりで、珍しく、「桜は咲いた情報をチェックして自力で行くのがいちばん」と吉野で千本桜に魅せられて以来、自称になっていたのに、ツアーをチェックし、たいがいのツアーがどう考えても時期的にずれる、北上、角館、弘前を組んでいる中、緯度的に近い北上と角館、さらになぜか義経縁の地、中尊寺まで行ってきた。
れっつごー、東北、れっつごー、桜。
桜が俺を呼んでるぜ。万歳、桜。
初めて乗った秋田新幹線だ。
仙台駅ではやてとこまちを分離しているところ。ピンクの線に灰色の車体がこまち、青い車体がはやてだそうだ。
下車駅は岩手県に入ってすぐの一ノ関。そこからバスで厳美渓、中尊寺、毛越寺、北上展勝地へと向かう。
しかし、あいにくの雨の上、すでに桜は1週間前に満開の模様。葉桜だったらどうしようと、不安も募るバスの旅。でも、たきがはの今回の旅の大本命はなんちゅうても角館、角館さえ満開ならば、たとえどこが葉桜であろうと悔いはない。
厳美渓。
雨が冷たい上に風もある。まさか、こんなに寒いと思っておらず、油断していた。予想最高気温は12度。出てきた地元は11.4度。先が思いやられる。でも、角館さえ満開ならば、悔いは(略)
前夜の神奈川県がひどい雨だった。どしゃどしゃ降り降り。駅に行くまでは雨に降られずに済んだが、東京駅に向かうまでに雨が降り出していた。岩手県も当然雨、厳美渓というぐらいだから、ふだんはもっと穏やかな川の流れなんだろうな、と思った。
命名者は伊達政宗だとか。もちろん桜は全部散っていた。
たきがはは桜きちだが、「花より団子」もまた真実である。そのものずばり、厳美渓を横切るかっこう団子。
川のこちら側で木の板をたたくと、籠がこのように滑空してくるので、金を払うのだった。団子はみたらし、あんこ、ごまの3種類。うまかった。
そして一路、中尊寺へ。実は行ったことがない。雨もしとしと降っている。
たぶん、梅。何で梅が散ってないで、桜が散っているのか〜?! でも木によってはまだ希望が持てなくもない。しかし、写真心をくすぐられる桜がなく、結局、中尊寺ではこれ以上撮らず。建物の中は撮影禁止だし。
金色堂とか見学してから毛越寺(もうつうじ)へ。
たきがははこういう博物館とか資料館とかも好きなので、人一倍時間がかかる。なにしろ文字は全部読まねば気が済まないので、同行した家族と歩調が合わぬ。
毛越寺には芭蕉も来たそうだ。義経のことを思って詠んだという「夏草や 兵どもが 夢の跡」の石碑。ははぁん。つわものって義経のことだったのか。
ただし、この石碑は前の石碑が歳月で字が読めなくなったので建て増したそうだ。
さらに、芭蕉だから国際的にも有名なのか、同じ句の英文の碑。
毛越寺でやっと見事な枝垂れ桜をはけ〜ん。
木はまだ若いと思うが、花ぶりはご立派。
で、毛越寺の敷地を見学。相変わらずの雨。でも、角館さえ満開ならば、(略)
敷地の中に大きな池があり、かつてはこの大泉が池を挟んで伽藍が立ち並んでいたそうだ。その池に浮かぶ、龍のような先端を持つ船。
別の角度から大泉が池をのぞむ。一周30分くらいかかるそう。けっこうでかい。日本最古の平安時代の作庭様式を残す庭園でもあり、奥州藤原氏の栄華が忍ばれる。
本日のクライマックス、北上展勝地〜!
2kmもあるという桜のトンネルは、かなり散ってしまっていた。しかし、角館さえ無事(略)
北上展勝地では桜祭りの真っ最中だった。しかし、5月になったらきっと散ってるよ…
その休憩所とかの前の桜。
ううーん、部分的には確かに見応えがある桜もあるのだが、やはりこういうところでは大量の桜が売り。全体ではやはり寂しい。明日に期待すんだっぺ〜!
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