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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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シルミド(再見)

監督:カン=ウソク
出演:カン=インチャン第三班長(ソル=ギョング)、隊長(アン=ソンギ)、チョ伍長(ホ=ジュノ)、ハン=サンピル第一班長(チョン=ジェヨン)、チョ=グンジェ第二班長(カン=シニル)、パク伍長(イ=ジョンホン)、ほか
韓国、2003年

シルミド」再見です。前回は筋を追って人物覚えるので精一杯でしたが、今回は最初からどっぷり浸かって見られました。
なんで、カン=インチャンが連座制で父親がスパイの疑いをかけられたために15歳の時点でヤクザになる以外、選択の余地がなかったとか、隊長がいい人っぽかったけど、最後、自殺しちゃったのは無責任だったなぁとか、チョ伍長が鬼教官まんまなのに、ラスト、すごいいい人(甘い物が欲しいと言われて飴を買ってきてた。共産ゲリラと言われた684部隊を自分の部下だと言った辺り)だったとか、そこら辺、噛みしめるように見ました。

チョン=ジェヨンさんは「感染家族」のお人好しの長男で、奇しくも嫁の映画も見たばかりでした。「俺はハン=サンピルだ!」って何度も叫ぶところが、収監前はチンピラだったんだろうけど意地を感じさせて良かったですね。わりとインチャンとよく絡むしね。単細胞なんだけど、いい奴だなって思わせるところが好きでしたね。
カン=シニルさんは「監獄の首領」出てましたが、囚人役ではなかったです。サンピルよりももちょっと上で、組長やってたらしいんですが、いかにもな面倒見の良さが、わりと孤立しがちなインチャン、仲間とわいわいやりたいサンピルのあいだでいいバランス取れてたんで、自分より若い担当教官をぶっ殺して(反乱を起こした時にそういう計画を立ててた)、思わずその死体を抱いていたらパク伍長に後ろから撃たれちゃって死んじゃったのは性格がよく出てたと思います。
パク伍長役のイ=ジョンホンさんは「酔画仙」出てましたが、あれもチェ=ミンシク氏とアン=ソンギさん追うので精一杯だったのでもう一回見直したいところではあります。684部隊を殺せと言われて躊躇なく承諾するのも嫁に子どもが生まれるからで、「あいつらと一緒に死ぬわけにはいかない」って言い分は自分勝手な面も強いんですがリアリティがありました。

684部隊の訓練シーンは、韓国軍の場合、たぶんに大日本帝国軍の影響が強いと思いますが、もっとも、この時代まで、まだ残ってるかどうかはわかりませんが見ていて複雑な気持ちでした。まぁ、だいぶアメリカっぽくもなってるとは思いますが。

いい映画でした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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家族を想う時

監督:ケン=ローチ
出演:リッキー(クリス=ヒッチェン)、アビー(デビー=ハニーウッド)、セブ(リス=ストーン)、ライザ・ジェーン(ケイティ=プロクター)、マロニー(ロス=ブリュースター)、ほか
見たところ:シネマ・ジャック&ベティ
イギリス・フランス・ベルギー、2019年

私は、ダニエル=ブレイク」後、再度、引退を撤回したイギリスの名匠ケン=ローチ監督の最新作です。お正月にジャック&ベティでかかるというので母と見に行きましたが、感想は真っ二つに分かれました。

妻のアビー、16歳の息子セブ、12歳の娘ライザ・ジェーンと貸家で暮らすリッキーは独立したフランチャイズの宅配ドライバーとしてPDFと契約する。だが、そのためには介護福祉士として市内を飛び回るアビーの足、すなわち自家用車を奪わねばならなかった。また宅配の仕事もノルマをこなせなければ制裁金がリッキーを縛りつける。2人は次第にセブやライザ・ジェーンと過ごす時間を失っていく。セブは成績が良かったが、いくら働いても報われない両親の姿に勉強どころか通学する気さえ失せていってしまうが、そんな息子にかける言葉が見つからないリッキー。セブが同級生に暴力を振るったと言われて校長の呼び出しを喰らうが、リッキーは学校に駆けつけることもできなかった。リッキーはマロニーに仕事を休ませてくれと訴えるが、代理のドライバーが見つけられなければ100ポンドの罰金を払えと突っぱねられる。バラバラになっていく家族を再び1つにしたのは、リッキーの怪我だった。だが、休めば100ポンドの罰金と冷酷に告げられたリッキーは、家族の反対を押し切ってバンで配達に出かけていくのだった…。

最後、大怪我を押して出かけるリッキーで幕となりますが、ケン=ローチ監督は初心者の母は、これで家族が1つになったので大丈夫だろうと言いましたが、わしは片目も塞がり、両手は怪我のリッキーがとてもまともに運転できるとは思えず、早晩、事故に遭うのは目に見えているように思いまして、ハッピーエンドはとても期待できないだろうと思いました。
ただ、そこでリッキーや家族のその後を描かずに幕にしたのが社会的弱者に向けられる監督の優しさでもあり、けれども作中のリッキーの言動を見ていると、あまり深く考えないで生きてきた典型的な肉体労働者なんだろうなとも思ったので、それだけでは駄目なんだという警告でもあったんじゃないかとも思いました。
リッキーもアビーも家族の幸せを考えているのは本当だけれど、そのために子どもたちを犠牲にしているのも事実で、そこまでしてマイホームを手に入れなければならないのかと思いましたが、そこは日本とイギリスでは事情がまた違うようなんで何とも言えませんが。

原題の「Soryy We Missed You」が宅配業者が入れていく不在票のメッセージで、そこに「お父さんのパンツを弁償して」とすかさず書き込めるライザ・ジェーンは頭がいいなぁと感心させられるエピソードでした。

日本でもブラック・バイトとか言われて久しい昨今、安さとか便利さを求める余り、自分がそこに加担していないかと自省する毎日です。通販とか通販とか… また「ブラック」なんて言葉を悪いイメージで簡単に使っちゃうのもあかんと思います。
老いてますます鋭さと優しさの眼差しも健在なケン=ローチ監督、今作も期待どおりの素晴らしい映画をありがとうございました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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スカーレット・レター

監督:ピョン=ヒョク
出演:イ=ギフン(ハン=ソッキュ)、カヒ(イ=ウンジュ)、スヒョン(オム=ジウォン)、ギョンヒ(ソン=ヒョナ)、ハン=グンテ(ト=ヨング)、ミョンシク(キム=ジングン)、アン刑事(チョン=インギ)、チョ刑事(キム=チョンニョル)、チェ刑事(チェ=ギュファン)、警察署長(ウォン=チャンヨン)、ヒョクチェ(ヤン=テド)、ほか
韓国、2004年

見たことがなかったので見てみたんですが、そういや、二股かけた男の話あったわ…

写真館の主人、ミョンシクが殺された。捜査を担当するイ=ギフンにはチェロ奏者でおとなしい妻のスヒョンと、ジャズクラブで唄う歌手のカヒという愛人がおり、2人のあいだでうまくやっているつもりだった。ギフンはミョンシクの妻ギョンヒを疑い、彼女の殺人教唆を暗示するようなヒョクチェというチンピラも浮かんでくるが、決定的な証拠が見つからない。しかも酔ってカヒの家を訪れたギフンは愛人の存在が妻にばれてしまうが、スヒョンは我関せずの態度を貫いていた。精神的に追いつめられていったギフンは、カヒの誕生日に2人で車に閉じ込められてしまい、それまで知らなかった妻とカヒの関係を知らされていくが…。

ホーソーンの小説で「緋文字」とありまして、タイトルもそこから取られてますが、タイトル以外の関係はありません。

まぁ、どろどろした三角関係に、夫殺しの疑いがかかったミステリーですが、これも後味悪い系で、ギフンの自分勝手さがひたすらに気持ち悪かったですが、かといってカヒやスヒョンにも同情しづらいという、ほんとにどろどろの映画でした。

そんなどろどろ映画のヒロインをやったせいか、カヒ役のイ=ウンジュさんは翌年、自殺してしまったそうです。他の出演作は「ブラザーフッド」でお兄ちゃんの婚約者で、アカと疑われて殺されてしまった役でした。ありゃまぁ…

で妻のスヒョン役のオム=ジウォンさんは「ソウォン/願い」「感染家族」などに出演、「ソウォン」は見たことがなかったんですが、ソル=ギョングの嫁役(実質、主役)で、「感染家族」では一家のなかでいちばんタフな嫁のナムジュ役で、スヒョンとは180度違うキャラだったもんで、そりゃあ、わからん…

んで、いきなり血塗れの姿で登場し、最後まで夫殺しを臭わせておいて、逮捕されなかったギョンヒ役のソン=ヒョナさんは映画への出演よりもやれ麻薬だのヌードだの、実生活の話題が多かったようです。

早々に殺されちゃった写真館のグンテ、つまりギョンヒの夫役のト=ヨングさんは「金子文子と朴烈(パクヨル)」に出てましたが警視総監だったので、わしの記憶には残らず… そういや未見の大作「TSUNAMI」に出てましたが、今年も見損ねたわい… マイナーなところだと「火山高」のナレーターとか。

んでギフンの3人の部下たちはアン刑事役のチョン=インギさんが出てるわ出てるわ、「光州5・18」「グエムル 漢江の怪物」「ユゴ 大統領有故」「高地戦」「凍える牙」「1987、ある闘いの真実」と来ますと、ちょっと驚きです。
チョ刑事役のキム=チョンニョルさんは映画畑ではないらしく、出演作はほとんどないんですが。
チェ刑事のチェ=ギュファンさんが「あの人に逢えるまで」とかに出演してるのを見ると、データベースすげぇとか感動してしまいました。

今回の帰省では時間のやりくりが大変だったので切れ切れに二日に渡って見ましたけど、一気見したいというほどおもしろくなかったんで、まぁ、いいか…

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南極日誌

監督:イム=ビルソン
出演:隊長(ソン=ガンホ)、ミンジェ(ユ=ジテ)、副隊長ヨンミン(パク=ヒスン)、グンチャン(キム=ギョンイク)、ソンフン(ユン=ジェムン)、ジェギョン(チェ=ドンムン)、ユジン(カン=ヘジョン)、ほか
韓国、2005年

2019年最後に鑑賞の映画となりました。

ミステリーというかホラーというか、個人的にはあんまりおもしろくなかったです。

南極の到達不能点に向かう韓国の探検隊が、80年前にイギリスの探検隊が残した南極日誌を見つけてから、1人また1人と隊員たちが消えていき、次第に狂気に襲われていく様を描く。

海抜3700mの標高にあり、最も陸から遠い地点として「到達不能点」と言われているところですが、実は1958年にソ連の探検隊が到達しており、以来、どこも到達したことがないんだそうです。
で、そこを目指すソン=ガンホ率いる韓国探検隊が、80年前(なのでソ連より前)のイギリス探検隊の日誌を見つけたことから起きる不可解な事態に落ち込んでいく様子をミステリータッチで描きますが、思い詰めたようなソン=ガンホのキャラクターがわけわかんない系(「殺人の追憶」「復讐者に憐れみを」辺りの)で、全然共感できなかったのがいまいちでした。まぁ、その役割は二枚目のはずなんだけど、何(「リベラ・メ」とか「リメンバー・ミー」とか… 「Split」はちょっと違うんだけど)見ても漂っちゃういい人感満載のユ=ジテくん演ずるミンジェに託されてまして、最後まで正気だったのもミンジェだけでした。
しかし、作中でも隊長が最後に自己突っ込みしてましたけど、誰かが行った時点で、そこは「到達不能」ではないわけでして、探検家として何かに取り憑かれた隊長は、真の到達不能点を探して行方知れずになってしまったのでした。

ところで80年前のイギリスで、しかも南極で遭難といったら、スコット探検隊のことかと思ってましたが、特に特定の探検隊を示唆したものではなかったようです。ただ、意識はしてるだろうし、そういうミスリードも期待してんだろうなとは思いましたが。

6人の探検隊に、ベースキャンプで待つ女性隊員以外は遭難したイギリス探検隊の死者のみという出演者のまっこと少ない映画でしたが、副隊長のヨンミンを演じたのは「密偵」「1987、ある闘いの真実」「V.I.P. 修羅の獣たち」のパク=ヒスンさん。唯一、メガネをしていたので覚えやすかったんですが、彼は隊長に盲目的に従ってると思ってたので、そうじゃなかったのは意外。

ご飯(荷物の問題からフレーク状のお粥のみ)担当のグンチャンは「ペパーミント・キャンデー」にも出演してたキム=ギョンイクさんでしたが、あれも見直したい映画ではあります…

通信担当のソンフンは「パパとムスメの七日間」のお父さん役。むっちゃ見たかったんですがベトナム版を見てしまったからなぁ… またソル=ギョングの怪演ぶりが際立った「22年目の記憶」でしたが、オ長官役でも出てました。

ビデオ担当のジェギョン役のチェ=ドンムンさんは「王の運命〜歴史を変えた八日間」とか「バトル・オーシャン〜海上決戦」とか「ペパーミント・キャンデー」とかいろいろ出演されてまして、名脇役なんだろうなぁと思います。

唯一の女性を演じたカン=ヘジョンさんは「オールド・ボーイ」のヒロイン・ミドでしたが、あれはラストが気持ち悪くてのぅ…

あと、最後の方でおそらくイギリス探検隊が残したんであろう小屋は、どこから木材を持ってきたのか問い詰めたいです。遭難したくせに到達不能点に木材持ってくるほど余裕あったのかよ!!!

出演者はそれなりに豪華でしたが、後味は悪い映画でした。わしがこういう映画が好きじゃないのは監督が何言いたいんだかわからないからです。まぁ、理不尽・ホラー系は総じてそういうものだと思ってるんでそんな映画があってもいいんですが。メッセージだけが映画じゃないし。ただ映画館で見ようとは思いません。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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日本鬼子(再見)

監督:松井稔
証言された方々(敬称略):土屋芳雄、永富博道、船生退助、絵鳩毅、湯浅憲、篠塚良雄、榎本正代、金子安次、鈴木良雄、小山一郎、鹿田正夫、富永正三、久保田哲二、小林武司
日本、2001年

渋谷のシアターフォーラムまで見に行った映画が、まさか英語字幕付きですがYouTubeで見られるとは思いませんでした。やぁ、びっくりだ。

2時間40分と、長めですが、なにしろ、1つ1つの証言が衝撃のオンパレード。実態は「中国の旅」「南京への道」ほかもろもろで知ってはいても、やはり当事者の証言は第一級の重みがあります。ご飯食べながらでしたが、あっという間でした。



もはや鬼籍に入った方々も多いであろう今の時代、同じような過ちを犯す前に、是非、見ておいてほしいと思います。

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