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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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感染家族

監督:イ=ミンジェ
出演:パク=マンドク(パク=イナン)、パク=ジュンゴル(チョン=ジェヨン)、パク=ミンゴル(キム=ナムギル)、パク=ヘゴル(イ=スギョン)、ナムジュ(オム=ジウォン)、チョンビ(チョン=ガラム)、ほか
見たところ:桜坂劇場
韓国、2019年

新感染 ファイナル・エクスプレス」に続く新たなゾンビ映画です。「クワイエット・ファミリー」のような乗りかと思ってましたが、あそこまでブラックな落ちではなく、さばさばした明るいエンディングでした。

忠清南道の片田舎、豊山里で寂れたガソリンスタンドを営むパク一家。ある日、一家の大黒柱、マンドクが見知らぬ男にかじられたことで運命は一変する。男は最近、話題になりつつある、HIB社のウィルス被験者だったが死亡し、ゾンビとして復活したのだ。ところがマンドクが若返ったことに目をつけた村人に後押しされる形で一家はゾンビこと、一人娘のヘゴルが命名したチョンビによる若返り商売で大金を得、マンドクはハワイへ旅行に、ガソリンスタンドは新しく建て替えられた。しかし、そう良いことばかりは続かぬもの、チョンビに噛まれた村人たちがゾンビになってしまい、一家は追いつめられる。だが正気を取り戻しつつあったチョンビの助けもあり、一家は村から脱出するが、無事に逃げたはずの長男のジュンゴルがゾンビになってしまっていた。そこに父のマンドクが帰国、最初にチョンビに噛まれたはずなのにゾンビになっていないマンドクにHIB社に勤めていた次男のミンゴルは希望を見出す。半年後、一家は長男の嫁ナムジュを筆頭に新たなビジネスを展開していた。マンドクをワクチンとするゾンビ解消サービスである。そのなかには無事に復活したジュンゴルや、人間に戻ったチョンビもいた。

という、出だしこそ「新感染」と似てましたが、その後の展開が爆笑もんでした。
まず一家5人のわりと自分勝手な性格が描かれます。ハワイ旅行を夢見るやもめの父さん、マンドク。気弱で嫁に頭が上がらず、違法な自動車修理業で何とか首を繋いでいる長男のジュンゴル。妊娠中であるにも関わらず(しかも臨月)、一家の精神的な大黒柱とも言える嫁のナムジュ。HIB社をクビになり、帰ってきた次男のミンゴル。ペットでもゾンビでも可愛がるものの、なぜか殺してばかりの末娘、ヘゴル。どいつもこいつも、おまえもかブルータスと言いたいような駄目人間で、そこのところが最初は笑いを誘うわけです。
しかし、そんな一家に降って湧いたのはゾンビによる若返りビジネスという一攫千金の機会。
いや〜、この発想、どっから来るんでしょ。ゾンビ映画といったら、お約束、うめき声をあげながら次々に人間を襲うシーンはありますが(後半特にてんこ盛り)、その前に若返らせるとか考えないでしょ。しかも、そのおかげで村中の人たち(主に男)がゾンビに感染してたもんで、あっという間にゾンビの里のできあがりとか、できすぎでしょ。でも、そこがいい。同じことをやっていたのではつまらないのだ。前の作品と比較されるだけなのだ。なのでミンゴルの調べにより、ゾンビ化を臭わせておいて、まず一段階(若返り)を挟む。そこが良かったです。
後半はゾンビ映画のお約束。町中がゾンビのバイオハザードな展開ですが、絆を強めた一家は力を合わせて脱出しようとします。ナムジュがとうとう産気づいてしまいましたからね。もっとも、そこら辺の展開はさくっと流したので義姉(と甥)を守らんと一人、チェーンソー片手に奮闘するヘゴルの見せ場でもありますが、その一方でジュンゴルとミンゴルがレッカー車を動かそうと奮闘しますが、ここで「着替えた時に忘れちゃった」車のキーを取りに戻るジュンゴルのうっかりっぷりは何かこの兄弟の力関係を端的に表しているような感じでした。兄の要領が悪く、気弱でいい人(ゾンビになった知人を蹴飛ばしておいて気遣うとか)っぷりを見て育ったミンゴルは、口先のうまい、要領のいい性格になったと推測します。ジュンゴルの人の良さはナムジュを嫁にもらってから、さらに拍車がかかったようで、気の強い嫁に完全に仕切られてる感じですけど、そこはナムジュに惚れてるお兄ちゃん、嬉々として従ってるところも多いんだろうなぁって思いました。ただ、産まれる前から「テバク」と命名されていた息子(だと思うんですが)の命名はジュンゴルに譲ったような感じでした。そういうポイントポイントを押さえておけば、夫のコントロールは間違いないみたいな。

ヘゴルはわりと表情の硬い娘さんでしたが、それも母が自分を産むのと引き換えに命を落としていると知ればこそ。また飼っているウサギをなぜか次々に死なせてしまっているからでもあったのでしょう。ただ、ヘゴルは冷たい子じゃなくて、ちゃんとウサギたちの墓を造ってあげているので優しい性格なんだと思います。そこに現れたのが不死のゾンビことチョンビ。しかも最初こそ薄汚かったけど、髪を切り、身なりを整えれば、けっこうなイケメン。家族みんなで焼き肉を食べ(鋏で肉を切っていたのでやはり普通らしい)、その席にチョンビも座らせれば、乙女心もときめいたのでしょう。ラスト、見事に娘婿に昇格したチョンビでしたが、そういや家族とかいなかったんでしょうか?

マンドク役のパク=イナンさん、だいぶ丸くなってましたが「クワイエット・ファミリー」でもお父さん役でした。「執行者」にも出てて、そういや死刑囚と仲良くなってったっけ…と蘇らす記憶。
ジュンゴル役のチョン=ジェヨンさんは「シルミド」でけっこう重要な役どころだったらしいんですが、アン=ソンギさんとソル=ギョングさん、ホ=ジュノさんしか覚えていないんだ… あれも見直したい映画ではありますが。
ミンゴル役のキム=ナムギルさんは未見。
ヘゴル役のイ=スギョンさんは「グッバイシングル」に出てたそうなんですが、あれもちゃんと見直したい映画なんですよねぇ。
ナムジュ役のオム=ジウォンさんは「スカーレットレター」に出てたのか… あれもハン=ソッキュ氏の主演映画で未見なんですよね〜

監督のイ=ミンジェさんはこれが第1作目だとか。この後が楽しみな監督さんですね!

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