監督:ジョン=フォード
出演:マーティー=マー(タイロン=パワー)、メアリー=オコネル(モーリン=オハラ)、ケーラー大尉(ワード=ボンド)、マーティーの父(ドナルド=クリスプ)、レッド(ウィリアム=レスリー)、キティ(ベッツィ=パーマ−)、ほか
原作:マーティー=マー
1954年、アメリカ
いよいよこれが最後の1作、ジョン=フォード監督になったのは単なる偶然です。
アメリカ合衆国陸軍士官学校に50年間勤務したアイルランド系のマーティー=マーは、70歳を過ぎたことを理由に退職を勧告され、この学校に来た時のことを懐かしく思い出していた。
最初は給仕係として勤めたマーティーでしたが、「2ヶ月で3ヶ月分の皿を割った」と言われるほど食器を壊しまくったせいもあり、兵役に転身。しかし、ここでも反抗的でだらしないと言われてしまうほど、兵士には向いてない性格かも… (´・ω・`)
でも、「パンチがいい」と闘技主任の大尉に認められ、そこでモーリン=オハラさん演ずるメアリーと出逢います。メアリーもアイルランド系。モーリン=オハラさんは「静かなる男」でもアイルランド娘(相手役はジョン=ウェイン!)を演じているし、元々アイルランド系の方なんでしょう。おお、ぼーいみーつがーるですな (・∀・) 音楽も軽快な感じになっていい雰囲気。
最初はメアリー、つんけんしていましたが、どうやらツンデレらしく、大尉の奥さんには「いい人だ」とか言ってる模様 (・∀・) しかし、あっさりとふられちゃいました! ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
ところがこれが大尉の策略で、マーティーを学校に残すための陰謀で、メアリーは黙っていたのでした。
はめられたことに怒るマーティーですが、まぁ、メアリーにまいっちゃっているのは本当なので、結局、くっつきます。大尉、策師ですな。それよりもマーティーが単純すぎるのか… (´・ω・`) マーティーは結婚したら故郷のアイルランドに帰る気満々でしたが、メアリーに反対され、これが50年続くわけか… (´・ω・`)
ボクシングではくびになっちゃいますが、スポーツの教官として活躍、早々にメアリーがお父さんと弟を呼び寄せたので、2人ともアメリカでの生活に慣れていきます。弟はニューヨークで職人になるはずが事業を興して成功してます。
マーティーも教え子レッドの学科を女性教師に紹介して恋の取り持ちを兼任してやったりと順風満帆な人生。その時点でまだ1913年ですから、先が長いです… (´・ω・`)
新車が35馬力とか言ってるし… オプ子ちゃんでも660ccあるのに。時代だなぁ… (´・ω・`)
たぶん、結婚して10年ぐらい経ってから子どもが生まれて「父さんの名前をもらいたい」と言うマーティー。「マーティー=マー3世か」ってお父さん。親子揃ってマーティー=マーかよ!
でも、士官候補生にお祝いの歌を贈られ、サーベルまで贈られて感激するマーティー。この時点で1936年と言っているので、第一次世界大戦はあっさりスルーかと思ったら、息子が士官学校に入学する頃の話か。じゃ、まだ大戦前なんで、けっこう丁寧に描いてますね。その間にレッドも教師とうまく言ってるし、順調ですな。
卒業生にアイゼンハウアーもいた。
と思っていたら、赤子は念願の男の子だったのにあっさり死んじゃいました。ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
バーで飲んだくれるマーティーを迎えに来る士官候補生たち。マーティーに「マーティー=マーは士官候補生の父親だ」と唄ってくれたとおり、心底慕われているんですなぁ。
さらにメアリーが子どもを産めない身体になってしまい、追い打ちですが、親父と慕う士官候補生の存在もあって、気を取り直す夫妻。この時点で1915年だって。
タイトルの「長い灰色の線」というのは、士官候補生が行う行進を指して言ってるようで、そんな色の制服なのね。
そしてアメリカも大戦に参戦、教え子たちが次々に出征していきます。涙を隠せないメアリーと気丈に見送るマーティー。さらに長年の上司で、恩師でもあるケーラー大佐も出征。お父さんも出征する気満々でしたが(年齢的に無理な気もしますが… (´・ω・`))、マーティーの頼みで仕事を手伝うことになりました。お父さん、来て間もなく学校長と呑み友だちになってるんで、なかなか社交的な人のようです。
しかし、そこからはあっという間に1918年。卒業生のなかにも戦死者が大勢いそうで、思わずアルバムをめくっちゃうマーティー。男の子が生まれたら、このアルバムに載せるのがメアリーとの夢だったんですがね… (´・ω・`)
レッドも戦死したことでマーティーは学校を辞めることを決心しますが、お父さんは逆に「ここで死にたい」と残ります。
マーティーとメアリはレッドの未亡人となったキティに会いに行きますが、キティと話しているうちに勢いで学校に戻ることになっちゃうマーティー。
それからいきなり時間が経って、レッドの息子が入学してきます。かつてはマーティーの同僚だったオカーベリーやシャノンの息子も入学してるんで、蛙の子は蛙ですな。
ここら辺の時間の経過は早く、もう太平洋戦争が始まります。
ところがレッドの息子が士官候補生だっていうのに結婚(4日で解消)したのがルール違反だっていうんで、マーティーは悩みますが、レッドの息子は出征してしまいます。昔はマーティーが「黙っていれば済んだこと」と言ってたんだけどね (´・ω・`)
さらに時間が経って、メアリーが死んでしまいます。そういや、お父さんはどうしたんじゃ?
で、奥さんを失って老け込んだマーティーの家にレッド・ジュニアが帰ってきます。キティも一緒で、フットワークの軽い人ですネ。
それがちょうどクリスマスだったもんで、遊びに来た士官候補生にもお祝いしてもらうマーティ。
そこでやっと話が終わりまして、現在に戻ります。マーティーは生い立ちを大統領になったアイゼンハウアーに語り、士官学校に戻ります。戻ったマーティーの前で、士官候補生たちの希望でマーティーのために行進します。学校長ではありませんが、学校長より慕われているのは間違いないです。
ここで死んだはずのメアリーやお父さん、戦死した教え子たちも登場。勇ましい「螢の光」のマーチングで幕です。
いや〜、よく観たわ。しばらく映画のレビューも少なくなるかもしれませんが、また適当に観て、また書くよ〜
映画って、ほんとにおもしろいですね! (・∀・)たんぽこ通信 映画五十音リスト
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