監督:キム=ジウン
出演:イ=ジョンチュル(ソン=ガンホ)、キム=ウジン(コン=ユ)、ヒガシ警務局部長(鶴見辰吾)、ヨン=ゲスン(ハン=ジミン)、ハシモト警部補(オム=テグ)、ルドゥビク(フォスター=バーデン)、チョン=チェサン(イ=ビョンホン)、キム=ジャンオク(パク=ヒスン)、ほか
見たところ:横浜ムービル
韓国語版、英語版と都合3回目、3つのバージョンで見た「
密偵(韓国語版と英語版のレビュー)」です。英語版でもかなり補足できたと思ってたんですが、なにしろラストまで見られなかったもんで最後までちゃんと確認できて良かったです。相変わらずソン=ガンホ氏が良かったですが、先日見た「
新感染」での演技と違うコン=ユ氏も良かったですね。内に秘めた熱意と若さと愛情がにじみ出てました。
ラスト、ジョンチュルが協力者はいたものの、ほとんど一人でヒガシほかを爆死させるのはできすぎだと思いましたが、クライマックスとしてはほぼ満点な出来で、こういう緊迫したシーンでバックにクラシックが流れるのはもはや定番な感じです。
しかも、ジョンチュルの役目はそこで終わりではなく、さらに二重スパイと疑われた(冒頭のジャンオクの死で)ドンソンに爆弾を渡して、ドンソンが朝鮮総督府に向かうというシーンは不謹慎ながらわくわくしましたし、ジャンオクが仏像を売ろうとした商人と会い、射殺するシーンに至りましては「JSA」のオ=ギョンピルばりの断固とした決意さえうかがえてかっちょよかったです。
また「嫁がいるのに反日」と心配してましたが、子どもがいたことも判明し(嫁が赤ん坊をあやしていたシーンあり)、ますますジョンチュルの行く末が案じられてしまいました。表面上は親日で、しかも義烈団を裏切った卑劣な警察官というのがジョンチュルの立場なので、そこは「太白山脈」で生き残った金範佑(キム=ボム)みたいに辛いだろうからさ…
ただソン=ガンホ氏、最近はこういう眉間に皺寄せてる役が多いので「
大統領の理髪師」とか「
反則王」みたいな等身大の役もやってくれたら嬉しいですね。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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