監督:ロバート=レッドフォード
出演=フレッド=エイキン(ジェームズ=マカヴォイ)、メアリー=サラット(ロビン=ライト)、アンナ=サラット(エヴァン・レイチェル=ウッド)、スタントン陸軍長官(ケヴィン=クライン)、ホルト検事(ダニー=ヒューストン)、ほか
アメリカ、2010年
TLで回ってきて、なぜかお気に入りに入れてあって、GYAO!で無料だってんで見てみましたが、邦題の「声をかくす人」って誰のことだったのかわからず…
19世紀アメリカ。南北戦争が終わり、生き残ったエイキン大尉は弁護士の活動に復帰する。だが、その初仕事はリンカーン暗殺に共謀したとされる女性メアリー=サラットの弁護だった。民間人のメアリだったが、陸軍長官の意向などで軍法会議で裁かれることになる。最初は乗り気がしなかったエイキンだったが、メアリーと話すうちに彼女の弁護に力を入れるようになっていくが、それは最初から有罪と仕組まれた出来レースであった…。
なので、アメリカで初めて死刑の判決を受けた女性メアリー=サラットの話です。実際にリンカーンを暗殺したブースは逮捕の時に射殺されていたので、リンカーンの暗殺犯として、大々的に南軍のシンパをでっち上げて、盛大に吊すという出来レースが見え見えのひどい裁判です。だいたい、メアリーは下宿屋をやっていて、そこで息子のジョンやブースらが暗殺計画(映画の中では誘拐計画)を練っていただけなのに、息子が逃げちゃったもので、代わりにメアリーが吊されます。しかも、エンディングで明かされますが、メアリーの処刑後、16ヶ月も経って捕まったんだか自首したんだか牢屋でエイキンと会ったジョンは、その後の裁判で処刑されることなく、釈放されたことがわかってます。まったくひどい話です。
ただ、メアリーに同情してというか、エイキン頑張れで見ていたかというとそうでもなく、いや、メアリーへの刑罰に関してはまったく不当なものだと思うのですが、あんまりのめり込めずに見てました。クライマックスらしいクライマックスがなかったせいか… 映画ではメアリーたちの絞首刑まで描いているんですが…
キャストを見ていたら、誰一人として知ってる人は出てなかったのですが、メアリーを演じたロビン=ライトさんは「プリンセス・ブライド・ストーリー」のヒロインでした。あれは原作の小説が、わしはとても好きで何回も読み直したくなる痛快な話だったんですが、ヒロインのキンポウゲは絶世の美女でなければならず、でも映画化されたヒロインはそれほどでもなく、いたくがっかりした記憶が蘇りまして、ああ、あの残念な人ね…と納得してしまいました。あと「
プレッジ」にも出てたらしいんですが、ジャック=ニコルソンしか覚えていないので…
主役というか狂言回しのエイキン演じた人は「バンド・オブ・ブラザーズ」に出てたそうですが、ああいう戦争物はたいがい顔の見分けがつかないで見てるので記憶になく。しかも「バンド・オブ・ブラザーズ」自体、アウシュビッツ解放の話ぐらいしか覚えてないので…
映画見る前の紹介で「アメリカで最初に死刑にされたメアリー=サラット」とか、さらっと書かない方がいいと思いました。
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