第2章を噛みしめるように見直して第3章です。
能力者の少年を助けようとしてイプシロンの前に立ちはだかったテイは、そのまま気絶し、イプシロンと意識がリンクしてしまう。クーストースの上代はイプシロンの意識からリンクを辿るよう命じ、探られまいとするリョウやユリ、ミウとの攻防が続く。一方、助けた少年がテイとイプシロンに関係があることに気づいたクオンは、その深層意識にダイブする。彼が見たのは懐かしい過去の記憶、自らの力に目覚めた忌まわしい事件であった…。
クオン、ユリ、テイ、イプシロンの過去が明らかになる回です。( ´Д⊂ヽ
クオンにはトワという弟がおり、能力者だけが住む里でひっそりと暮らしていました。しかし、おそらくトワが助けた外部の猟師から里の存在がばれてしまい、クオン以外は皆殺しの目に遭ってしまったのです。激しい怒りにかられ、惨殺者たちを屠ったクオン。それが千年前のことなのでしょうか。
ユリは子どもの頃に性的虐待を受けたことがあったようで、倒れたテイに触れることで、その記憶がフラッシュバックしてしまいます。
テイは子どもの頃は座敷牢に閉じ込められていました。誰とも触れあうことを許されず、お祭りも格子窓から聞こえる音だけだったと言うテイ。
クオンはともかく、ユリもテイもヘビーな生い立ちです。
そしてイプシロンには妹がいました。名前が予告でもあった「リサ」です。でもテイがリサだったわけではなくて、イプシロンの過去の記憶にシンクロしたテイは、リサの姿になりかわっていただけだったのでした。イプシロンは「おまえら化け物を倒すために自らサイボーグになった」と言っているように、過去に両親と妹を能力者に殺されたことがあったのですが、実はその記憶も彼が書き換えたもので、両親を殺した能力者とは、妹のリサが能力によって変貌した姿であり、両親と妹を焼いた火事もイプシロン自身の能力によるものだったのです。ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
第2章で神無月がキリを励ます時に言っていたんですが、「能力とは望みを叶える力」だと。つまりイプシロンの能力とは、忌まわしい妹の変貌と両親の殺害を消し去ってしまいたいとするための発火能力だったんかな〜と思いました。
なかなか現実に戻ってこられなかったクオン、テイ、イプシロン、少年(キャストでツトムと判明)でしたが、少年を説得して、ようやくリンクを断ち切り、テイを助けるために逆探知を妨害すべく都内を走り回ってダミーを置きまわっていたユリと、彼女を助けるためにテレポートしたタカオを助けるため、クオンがラスト、出撃します。タカオは第1章で傷ついた手と足の骨折もまだ完治していなかった上、今回の初めにダメージを受けたらしく、ユリを助けに行った時に今度は足首を骨折したもんで、二回目のテレポートができなかったのでした。タカオ、ちゃんと訓練しようよ…
クオンがインサニアの姿になったのは1000年前からのようです。それは彼の仲間を守りたいとする気持ちが「攻撃は最大の防御」って感じで攻撃力に転化してる感じもします。
激しいダメージを受けながらもベータ、ガンマ、デルタにダメージを与えたクオンに、神無月が依頼した仕掛けが作動して、クーストースは引き上げたようです。上代は内部の犯行を疑っていますが、そこから神無月が辿られちゃうとやばいな…。
最後、再登場のユーマがクオンに「人を殺したことはあるのか?」と訊いて、クオンが「ある」と答えたところで今回は幕。むむむ… そろそろDVD欲しい病がむずむずと…
早速、ネットでDVDの情報とか探していたら、「超人ロック」に似ているという意見を見ました。あ〜、わしも最初に思いましたが、ロックは基本、孤独というか、全人類を守ろうとする超人なんで仲間を守ろうとするクオンとは違うと思うんすよ。「超人ロック」は個人的には10巻ぐらいまで(「星と少年」ぐらい)がおもしろくて、「ロード・レオン」がいっとう好きなんですが(好きなキャラもレオンvv)、ナガトが出てきて帝国ができた辺りから、なんか飽きてしまいまして、読まなくなりました。まだ連載やってるんだけどね…
どっちかというと、イプシロンのキャラがどこかで見たことがあるなぁと思っていたら、「ボトムズ」のイプシロンまんまなデザインな気がしますが、あちらが道化で終わってしまったのに対し、こっちのイプシロンは能力者だったこともわかって、次回はイプシロンを囮にクオン(インサニア)を狩ろうとするクーストースとの戦いがメインになりそうなんで、イプシロンは仲間になりそうな感じです。それが「ボトムズ」のイプシロンへの救いでもあるかなぁとか思わなくもありません。
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