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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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カルメン故郷に帰る

監督:木下恵介
出演:リリィ・カルメン/おきん(高峰秀子)、マヤ朱美(小林トシ子)、カルメンの父(坂本武)、カルメンの姉(望月優子)、田口春雄(佐野周二)、校長先生(笠智衆)、小川先生(佐田啓二)、ほか
1951年、日本

日本初の総天然カラー映画。

カルメンという芸名で東京でストリッパーをしているおきんが故郷の浅間山麓に里帰りすることで起こる騒動を描く。

主演の高峰秀子さんのはっちゃけた天然ぶりは当然として、笠智衆さんの校長先生がかつてないユーモラスさでびっくり。いつも真面目な好々爺な印象が強かったのですが、こういうコメディもできるんやなぁ…

父親がおきんのことを「小さい頃、牛の頭を蹴飛ばされてから足りなくなった」と言っているのは馬鹿な子ほど可愛いのたとえみたいなもんかと思っていたら、「18歳まで鼻水垂らしていた」という台詞があった上、幼なじみにも「おきんは少し足りない」みたいなことを言われていたので本物のようです (´・ω・`) なにげに凄い設定入ってるな。

佐田啓二といったら、中井貴一のおとんにして、二枚目俳優として有名ですが、展開がコメディ調なので、カルメンの友人マヤ朱美に思いを寄せられる先生程度で終わってしまいました。ただし、同じ木下恵介監督の「喜びも悲しみも幾年月」には高峰秀子さんと夫婦役で主演しているので、こういうちょい役のが珍しそうです。

故郷に錦を飾るべく、ストリップの舞台を披露したカルメンとマヤ朱美は、意気揚々と東京に戻っていきますが、残った父親がカルメンがそのストリップで稼いだ金を学校に寄付したり、盲目の作曲家、田口さんが借金の片に取られたオルガンを返してもらったり、おきんが故郷に帰ったことで、何の事件も起きていなかったような村にもいろいろなことがありました、という展開は人情派の木下監督ならではかなぁと思いました。カルメンを単なる道化にしない当たりとかが。

続いて、「喜びも悲しみも幾年月」も見るんだぜ (`・ω・´)

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