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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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アウシュビッツ ホロコーストガス室の戦慄

監督・脚本:ウーヴェ=ボル
出演:ウーヴェ=ボル、マクシミリアム=ガードナー、フリードヘルム=ガードナー、ほか
ドイツ、2011年

コンビニで何かを買おうと思ってDVDコーナーを見たら、このタイトルがあって手にとって見ました。500円未満とえらい安かったのですが、内容はちょっと微妙かも。

アウシュビッツの一日とした、SSによるユダヤ人の殺害を中心に、その前後に現代のドイツ人学生へのインタビューを挟んだ異色作。

ただ、合間合間に挟まる実録、アウシュビッツでの累々たる死体とか、解放されたユダヤ人たちとか、ヒトラーの演説とかに比べると、どうしても表現がソフトになってしまうガス室でのユダヤ人の殺りくはぬるく見えてしまう。監督は「アウシュビッツの生存者の証言を参考にした」と言っていたが、実録の映像の方がずっと凄いので、死体ひとつをとってみても、とてもかなわないわけです。

かといって、メインである学生へのインタビューも、まぁ、どれだけちゃんと勉強してんのな感想を抱かざるを得ないような曖昧な理解なもんで、なかには歴史の授業中に絶対に舟漕いでたやろ!な突っ込みを入れたくなるような回答とかもありまして、こればかりを延々と見せられるのも辛いです。

あと、せっかくセット作ったんだったら、ちゃんとアウシュビッツらしいセットにしようよ。あるいはビルケナウの方かもしれないけど、実物を見ていると、そのいい加減さが不満。

ただ、今の日本で「南京」とか「平頂山」とか「731」とかを主題に映画を撮ろうとしたら、このような形でソフトを販売することもかなわないだろうし、監督や製作の方の無事さえ疑わしいわけでして、こういう形でも映画を撮れるドイツの自由さは日本では決して得られないんだろうなぁとも思いました。

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