産廃最終処分場問題に揺れる水俣市。1月14日、18日と公聴会があり、たきがはも時間の許す限り、参加してきた。
そこで、今日は、ちょっとわかりやすい焼却灰の話をしてみよう。
たいがいの人が一度は飲んだことがあるだろう、カップスープのもと。お湯に溶かしてもいいし、牛乳に溶かしてよりリッチに味わうのも食卓をにぎわすのに一役買ってくれるありがたい代物だ。こればっかり飲んでるのもどうかと思うけど、忙しい朝とか、職場での昼には強い味方、たきがはなんて、おやつ代わりに職場の引き出しに必ずこの箱が入っていたこともあるぞ。
それを溶かすのに牛乳を使う場合、まず牛乳だけあっためると思う。ちゅうか、あっためれ。たきがはもめんどくさがって、粉をぶちこんだ牛乳をあっためたことがあったけど、結果は惨憺たるものだったんで、めんどくさがったほどの手間の省略はできないぞ。ふつう、せんと思うけどね。
で、あっためた牛乳に粉を入れて溶かすのだが、これが特にポタージュ系の場合、だまになりやすいと思う。いや、だまになりやすいということで話を進める。まぁ、飲むたびにかき混ぜた方が、粉が完全に溶けないからいいと思うんだけどね。
で、この時、牛乳の表面にたいがい膜が張ってると思うんだけど、ここに粉を振りかけてはいけない。だってそれきり、だまになって固まって沈んでしまうから。いくらかき混ぜても、混ざらないから。現にやった奴が言うんだから間違いない。やけに薄いなと思って飲んでいたら、コップの底にほとんど固まってやがりました。また牛乳をあっためるのもしゃくなので、そのまま食いました。しょっぱかったよ。
だから、牛乳に粉を混ぜる時はかき混ぜないといけない。そうすると、まんべんなく混ざって、美味しいスープになるんだ。
さて、このカップスープのもとが産廃と何の関係があるかと言うと、そう、焼却灰。カップスープのもとの粉は細かい。でも、実は焼却灰の1粒1粒の大きさは、これより細かいのもあって、千差万別、ミクロンという人間の目にはもはや見えないほど小さいものまであるんだ。
でこの焼却灰がふわふわと風に乗って飛んでいくんだけど、細かいやつは風に乗りやすいから、何kmという範囲まで飛んでいく。もちろん、産廃を焼いた灰が無害な物ばっかりということはあり得ない。こいつが病気の原因にもなることは容易に想像できるだろう?
しかし、水俣に産廃を作ろうという業者は、この灰の散乱を防ぐために散水すると言うんだ。水を撒けば大丈夫だってね。
でも、すでに書いたように、カップスープの粉よりも細かい物もある焼却灰は、水をかけたぐらいでは容易にまとまらない。粒子が小さすぎて、水の影響を受けにくいからなんだ。
だから、水を撒くから大丈夫っていう業者の説明は全然当てにならないってこと。
と、カップの底に固まったスープのもとを食いながら思った。
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