たきがはが水俣に来てそろそろ半年が経とうとしている。長いようで短い、あっという間の日々だったなぁ。ということはさておき、半年が経つということは実はいまの借りている部屋を出ないといけないということでもあるのだった。
で、思い立ったが吉日、速攻行動に移したたきがは、インターネットで検索した不動産情報を握り締めて不動産屋に飛び込んだ。
しかし、水俣のアパートはどこも高い。2万円台ならば1K確実、3万円で2DKはあってもなにしろ古い。内部の改装もしてないから、コンセントも少ないし、テレビのアンテナがあってもたきがはのビデオからどうやってつなぐのかもわからん有様である。でも平地の少ない水俣では、どうしても土地代が高くつくのでその分、アパートの賃貸料に跳ね返るんだそうな。ううむ。水俣病のイメージがあるから水俣って海っぽいんだけど、実は山のがずっと多いんだよな。まさか、アパート代にまで影響していようとはなぁ。
かといって、いまの薄給では4万円の大台に乗っちゃうとかなりきつい。本当は市営住宅ならばその十分の一という選択もありなんだが、なにしろ73番目の申し込み、前に何人いるのかわかりゃしないし、何人いようと空いてなければ一生入れない(というほど待たされるわけではないらしいが)のが順番待ちのきついところ。
うう、どうしようと悩めるたきがはに不動産屋の営業さん(一緒に希望のアパートを見て回っていた)は言った。「実は、深川の方に3万3千円の物件があるんですよねぇ。1LDKで」なんでもサイトは昨日の夜8時に更新したばかり、たきがはが見たのはその寸前のちょっと古い情報だったらしい。
深川というのは水俣の山の方だ。市内の特別割引郵便に該当しないかもという山の中だが、国道268号線が鹿児島の大口市につづいている。車もあるし、どうも話を聞いていると内部改装はしたし、不動産屋の持ち物なんで安いらしい。それまでに見た2つの物件がなにしろ古いもんで二の足を踏んでいたたきがは、ここは渡りに船と載ることに。
速攻で決めてきた。ここで迷っても、この値段でこれ以上よさそうなところないかもしれないし。今月いっぱいで掃除して鼠に喰われたところも直してくれるって言ってたし。こういうのは出逢いってもんだからな。迷ってるあいだに市営住宅に入れるわけやなし。決めちゃえ。
というわけで、今度のゴールデンウィークはカレンダーどおりにお休みの予定だが、引っ越しに当てることにした。
ちなみに山の方というても、車で町中まで10分足らず、問題はなさそうだ。よかったよかった。
[0回]
PR