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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第21話

海に落ちたガンバたちだが、崖下にたどり着いていた。彼らは傷の手当てをし、島ネズミの生き残りを捜して島中を巡る。そして、とある洞窟で水を見つけたガンバたちは、そこで新しい花を見つけてネズミの生存を確信、その時、忠太の姉、潮路が現れ、7匹を火口の隠れ家に案内する。島ネズミの乏しい歓待を受け、一緒に行動を始めたガンバたち。潮路に引かれるガンバは、まだ島に生き残っているであろう仲間のために石を積み、花を置く潮路と出かけるが、イタチに襲われてしまう。そこに現れたノロイは、白い花がガンバの血に染まったことに怒り、手下を殺す。ガンバと潮路は隠れ家に向かうが、途中でノロイたちに追い着かれてしまう。しかし、火口から吹いてきた硫黄を含んだ風がノロイの弱点であり、イタチは逃げ出していくのだった。

ノロイ唯一の弱点、硫黄。ノロイ島は火山島なんで、火山も活火山なわけで、さすがのノロイも硫黄の臭いを嗅ぐと逃げ出してしまうほど。しかし、そこはノロイ、絶対に安全な隠れ家だと喜ぶネズミを見つめる冷たい眼差しは、このままノロイが逃げ出すなどとどうして言えるだろうか、と思わせる悪意に満ちております。
しかし、ええとですね、たきがは、不満なのです。ノロイが絶対悪に描かれて、対するネズミの非力さが打ち出されるほど、なんというか、ネズミの緊張感のなさが、なんとも納得いかんのです。特に今回は潮路のキャラクターが大変うざかったですよ、わしは! ちゅうか、どう考えても島全体がイタチの支配下にあるはずなのに、戦うこともできなければ、ガンバがイタチに襲われた時に「きゃあ」とか言ってるしかできねぇあまっこが、なんで外に出るですか。どうして無事なんですか。お子さま向けですから、忠太の姉が殺されてました、ではちびっ子にダメージが大きかろうと殺されなかった理由もわからんでもないですが、それならば、もう少し勇敢なネズミにしてもらえませんか。なんか、むかつくです、このあま。イカサマが食糧探しに行くのはいいでしょう。妥当なところです。ヨイショとガクシャが水運びを手伝うのもまぁ、いいでしょう。ヨイショは力持ちだし。どっちかというと、ヨイショの強さを考えれば、外に近い方がいいと思いますが。シジンは作中でも何度か鋭い聴力を見せてますので、見張りには最適。ここまではいいんですが、この期に及んで寝ることと食べることしか考えられないばかネズミ(と書いてボーボとルビをふれ!)になんで見張りさすかな。で、潮路が美人だって舞い上がってるガンバがなんで潮路と一緒に出かけるかな。あのですね、ネズミの方に緊張感がないもんで、なんかイタチが馬鹿に見えるんですよ。もうね、ノロイが馬鹿っぽく見えるような演出は勘弁してもらいたいんですよ。
あと、冒頭、渦巻く海に飛び込んだガンバたち、どうやって助かるのかな〜と思って見てたら、何の展開もなく、いきなり崖に上がってるのはどうかと。もう少し海から上がる演出とかあってよかったんじゃないかと。前話のガンバの決断がなんかどーてもよく見えるんですが。勇敢というより、無謀にやってみたら、うまくいっちゃった、では見逃したノロイの立場がないではありませんか。それが悪役と言われればそれまでですが、どー考えても勝ち目のなさそうなガンバたちがこの先、ノロイと戦っていくという期待がしぼんじゃうわけなんすよ。いや、細かいところはいちいち覚えとらんもんで。でも、こんな展開じゃ、どうせネズミが勝つんだろう、逃げられるんだろう、とか思ったらつまらんですもん。なんか求めてるものが違ってないか、たきがは。

しかし、ノロイは出るたんび出るたんびに、なにしろネズミとは描かれ方が違いますので、絵になる。ネズミが完全にアニメ・キャラ(前回、イタチに追われたガンバが洋服を引っ張られて、という展開はちといたかった)なのに対し、完全悪役顔で多少デフォルメはあるものの(ノロイの大きさが通常のイタチの3倍というせいもありましょうが)、かなりリアル。だいたい、ネズミがイタチに立ち向かうというあたりですでにファンタジーで、しかもガンバたち服着てるし、ガクシャなんか潜水艦作っちゃうし、パラシュート作ったり酒飲んだり、かなり擬人化してるし。だいたい、代名詞で平気で「ひと」とか使ってるあたりで、なんかネズミらしくないというかなんちゅうか。それに対して、ノロイたちイタチが本来の姿。悪役顔ではあるけれど、三白眼どころじゃない眼だけれど、ノロイの方がずっとリアル。でもありえない。人間と違って動物は無差別な殺戮はしない。でもノロイはしているというファンタジー。それなのにノロイの姿がなんかリアルなもんで、いちいち出るたんびに絵になります。たきがは、ここでも面食い炸裂か。ガンバたちに逃げられて寝てるノロイ。いや、美しいですよ、この姿は。岩の上にすっくと立つノロイ。ひらりと舞い降りるノロイ。風になびくノロイの白い毛皮。出るシーン、出るシーン、ぞくぞくしますもんね。しかも大塚さんの声がまたいかす。ひたすら怖くて、ひたすら強くて、ひたすら冷酷で、ひたすら残酷で、何を言っても褒め言葉だよ、ノロイ。
このままノロイが生き延びて、「ノロイ」って新番組始まってほしいと、当時のわしは思っていたのかいなかったのか。いまのわしがリアルで見てたら、不満たらたらになりそうです。「ガンバ」ってそういうアニメじゃないという意見は黙殺の方向でひとつよろしう

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