海峡を挟んでノロイ島を目前にしたガンバたち、だが、その流れの速さに泳いで渡ることも船で渡ることもできず、夜を明かす。眠れずに表に出た忠太は何者かに襲われるが、それはオオミズナギドリの群れだった。彼らは昨年、イタチに卵を盗まれ、仲間も惨殺されて、ガンバたちをその仲間だと勘違いしたのだった。しかし、誤解が解けて、ガンバたちはオオミズナギドリにノロイ島まで渡してもらうことになり、それぞれパラシュートを背負っていくのだった。
イタチ、ネズミともに陸の動物、オオミズナギドリという鳥の味方はガンバたちネズミにはノロイに対する重要な切り札になると思われる。
んが! 鳥目じゃないんかい。闇に潜む、という時点で無理がありすぎ。しかし、ツブリはちょっと格好いいぞ。
それ以上に重要なのは、前回に引き続き、
ノロイ様、来たー! ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!ことであろう。前回ではネズミをぶっ殺し、今回は夢見が島に行きがてら、腹ごしらえに卵いただき。いままで忠太、ヨイショの話でしかノロイは語られていないが、2回続けて具体的になる悪逆非道っぷり。悪役キャラは数々あれど、敵はもとより、味方(というか部下)にさえ情け容赦もないノロイ、その魅力の一端がようやく語られるのはあまりに長い17話であった。今度から、「ガンバ」をまとめて見る時は第2話の後は第18話からでいいや、と思ったし。
しかも、いよいよ次は
生ノロイ様、登場! ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!ちゅうか、こっからが本番、いままでのはおまけ、おやつ、お通しみたいなもんです。たきがはが第3話から第17話までの記憶がすっぽり抜け落ちているのも無理はないっちゅうことで。
なんでネズミでなくてノロイなのか、それも「ガンバ」なのに、というネズミファンの意見もござろうが、たきがは的には、これだけ悪逆非道を尽くして、悪役道を極めて、もう一片の同情の余地もなく、情け容赦もないノロイが、ラスト、非力なネズミたちに打ち倒されるカタルシスちゅうのが好きなのである。いや、ラストでノロイが生き残ったら、タイトル・ロール違うやろってことになるし。私的にはノロイが生き残ってくれても万々歳なんだけど、タイトルちゃうし。ただ、もうノロイのいない「ガンバ」に俺は興味がないんだということがよくわかったんで、次からは第3話〜第17話は飛ばそうと思ってるんだけど。どうも一にノロイ、二にノロイ、三、四がなくて五にノロイだったようである。
ただ、そういう話、手塚先生の「MW」というのはそういうラストでなくもなかったんだけど、それ以前の大問題として好みのキャラでなかったから、全然はまらなかったという落ちもあるので、誰か、そういう悪の限りを尽くして、なおかつ生き残っちゃう主人公というのをジョン=ローン様主演で撮ってくれないかな、とか思ったりするんすよ。でもそういうキャラかな、と思わなくもなかった「デスノート」の月は、自分の正義感振りかざしてたんで、その時点でアウトなわけ。悪役(「デスノート」の月は悪役以外の何者でもなかろう。主人公ではあるが。ただし、たきがははLのが好き。もっと言うと、ニアのラストの台詞がすごく好き。山口勝平氏がLをやったというアニメには興味があるんですが)は安っぽい正義感なんか振りかざしちゃいかんのよ。いかに正論であっても。そういう点では「ジャイアントロボ」の十傑集は「我が道を行く」ところが大好きな悪役であるが、どうしてもロボ&大作に譲ってしまうのだった。まぁ、悪役と片づけてしまうには十傑集はあまりに魅力的なおっさんずであるのであるが。
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