楊志の登場はEpisode 2からEpisode 4、Last Episodeに大作と一緒に走る幻として出てきます。
Episode 2の楊志は、衝撃のアルベルトとコ・エンシャクに襲われた北京支部、さらにジャイアントロボの緊急発進により「指揮系統がばらばら」とまで言われるほどのダメージを受けた北京支部のために中条長官が出撃を決意、さらにエキスパートたちに「至急離れろ」と言っているので、ビッグバンパンチを打つつもりと推測できる時に、そしてアルベルトと戦っている時にロボの発進に気を取られた隙にピンチに陥った戴宗を救うため、公孫勝・一清道人とともに颯爽と現れます(一清は最初は馬なんでわかりにくいけど)。
しかし、一清の化けた馬を走らせる楊志の姿は、北京支部の向かいにある湾(だと思うのだけど、湖か、大河かも)の向こう岸と遙かに遠く、苦戦する戴宗の救出に間に合うのかと思うような悠長さ(Last Episodeを見ていると、一清が何で鳥になって飛んでいかなかったのか、という気もしますが、あの鳥形態は大して速くないんだ、きっとそうだ)ですが、馬から変身を解いた一清の術、北京の街の屋根を身軽に走っていく(ただし、これくらいはエキスパートならできそう)楊志により、何kmもありそうな距離を一気に詰めてしまいます。ここら辺は、楊志というより、一清の見せ場とも思えるんですが。
もっとも、アルベルトの前に現れた楊志は、アルベルトには「この雑魚が!」の一言で片づけられてしまっていますが、なにしろあれだ。アルベルトは戴宗が好きなのだよ。だって、あれほど「死ね」とか言ってるくせに、戴宗が落ちていくと「あ…!」とか声上げてるし。Last Episodeでも「なぁ、戴宗」だし。この後も「また会おう」だし。「鉄腕GinRei」でも味方のコ・エンシャクより戴宗応援してるし。
アルベルトの感想としては、
わしと戴宗のいい勝負の間に割って入るな「この雑魚が!」なんだと思うんだよ!
もっとも「雑魚」と言われたわりに、無数の姿を現わした楊志はアルベルトを惑わしていますが、それも一清の術のおかげなんで、確かに2人の言うとおり、2人が命をかけて挑めば、十傑衆といえど、なのかもしれません。ただ、十傑衆の皆さんは「ブレス・オブ・ファイア1」のボスのような根性値(と称する値で、HPが0になっても倒れないシステム。いつ倒れるかわからないので、いやらしい)をたくさん持ってそうなんで、最後に立ってるのは十傑衆なのかな、とも思いますが。
で、楊志の活躍はEpisode 2ではここまでで、後は戴宗に肩を貸したり、パリでその姿を現わした大怪球フォーグラーに驚いていたり、人間発電機やった戴宗に駆け寄るぐらいです。
短いんで、Episode 3にも話を進めますと、これがEpisode 2以上に活躍してません。
もともと、Episode 3では、電磁ネットワイヤー作戦を呉学人が立て、戴宗、楊志、一清、銀鈴が上海に行くという部分(シズマ博士の葬儀もあるけど)と、置いてけぼりを喰らった鉄牛が大作を「いいところに連れていってやる」で武漢(作中で「ウーハン上空」と言っているので、ここ)からグレタガルボごと連れ出し(ならば、中条長官と呉先生は、何で梁山泊に来たのか?)、大作がロボと上海に出現するというクライマックスでできてるんで、楊志の出番はほとんどないのです。大作との絡みもまったくないし。ここまで、大作との絡みは戴宗任せって感じで。
せいぜい、楊志の台詞に「大怪球の動きが速いわね」という滅多に使わないでしょ、姐さん?!と言いたい語尾の「わね」があるぐらいなので、Episode 3見ていても、やっぱり気になるのは大作の暴走と、それを止められなかった中条長官の迂闊さ(九大天王たる静かなる中条に、12歳の少年の逸る気持ちと、その結果を予想できなかったとは言わせないよ、わしは)と、鉄牛のうっかりさなのでした。あと、銀鈴が大作に言った「お父さんのこと、どう思っているの? 私はねぇ」の後がどう続くのかということです。銀鈴の台詞は十中八九、「お父様を信じているの、愛しているのよ」というEpisode 4にも登場した台詞と同類なんだろうなと思うんですけど。
というわけで、短く語るはずが例によってくどくなったので、本命のEpisode 4は次へまわします。わしもじっくり見直したいし。
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