相変わらず、オプ子ちゃんでのドライブには「Gガン」と「ジャイアントロボ」率の高いBGMでありますが、またまた「ジャイアントロボ」のBGMをEpisode 1からLast Episodeまで通しがけ(これを「フル」と命名し、「Gガン」にも3枚のBGMを一気に流す「フル」がある)ていたところ、わし的にいちばん好きなエピソードはなんちゅうでも「Last Episode 大団円〜散りゆくは美しき幻の夜」なんですが、次に好きなエピソードは草間博士の登場する「Episode 5 真実のバシュタール〜過ぎ去りし少年のあの日々…」であります。その次がありし日のフォーグラー一家の幸せな図が、本当にここだけで、「明日への希望」の名曲も泣ける上、十傑衆が登場の「Episode 6 罪と罰〜全てはビッグ・ファイアのために」で、圧倒的に後半に固まってたりします。わしの好きな大作&ロボも、やはり熱さでいったら、Episode 4の後半、新たに絆が結ばれるところからが圧倒的に熱いわけですし、たきがははどうにも後半のが盛り上がるな〜と思うのでした。しかし、だからといって前半が好きではないということは全然なく、前半も好きなところはとても多いので、まぁ、好きなエピソードに優劣をつけるというのがそもそも間違っているのかもしれません。
そして、わしはよく、Episode 6のクライマックス、素晴らしきヒィッツカラルドに襲われながら、村雨に守られて、銀鈴を助けようとする大作のシーンが好きなもので、ここのラスト、大作は村雨に何と言いたかったのだろうかと考えるわけです。順当には「死なないでください」じゃないかと思うんですが、そこから今回は妄想が発展しまして、では大作はきっと、みんなにそう思っていたんじゃないだろうかと思いつきました。彼が操るのは世界最強のジャイアントロボです。ロボの操縦者ということで狙われてきた大作は、きっと、自分を守るために何人ものエキスパートが亡くなったことを知っていると思います。しかし、皮肉な話ですが、ジャイアントロボなしでBF団が抱える無数のロボットと戦うことは、いくら超人揃いの梁山泊とはいえ、難しいことなのではないでしょうか。そうなった時、大作が考えたことは、たとえ自分が戦線から引っ込んでいても狙われるのなら、前線に立って、ロボと戦うことで、一人でも多くのエキスパートにこれ以上、死んでほしくないということじゃなかろうかと思ったわけです。
でも、そう言って、無理にでも前に出ようとする大作は、精鋭揃いと言われる北京支部に異動になり、そこで戴宗の兄貴や銀鈴と出会います(Episode 1の初めで銀鈴が「これが大作少年との出会い」なる台詞を言っているので)。いつものように前に出ようとする大作の姿は、もはや九大天王の地位にある戴宗や、エキスパートの楊志や一清たちの目にはとても危なっかしく映ったに違いありません。「大作ぅ〜、おまえがそんなに前に出る必要はないんだ。ここは、俺たち大人に任せておきな」とか戴宗の兄貴なら言いそうです。もちろん鉄牛は「けっ、生意気なガキが! おまえみたいな役立たずは引っ込んでろ!」みたいなことを言って、戴宗や楊志に叱られていそうですが、ふと、そこから思考が鉄牛に移りまして、鉄牛にとって、戴宗も楊志も慕う兄貴・姐さんにかわりはないはずですが、おそらく北京支部1やんちゃな鉄牛に対する態度は、戴宗と楊志では異なるのだろうなと思いました。鉄牛が何かへまをやっても、戴宗ならば「しょうがねぇなぁ。いつまでもやんちゃじゃ困るぜ」とか言って、一緒に尻ぬぐいぐらいはしてくれそうですが、楊志は「この馬鹿牛!(という台詞はEpisode 1で銀鈴が鉄牛に言ってるんだけど、彼女の性格上、こういう汚い台詞は使いそうにないので、誰かの真似かと考えてみた)」と怒鳴りつけて、拳骨の1つも降らすのではないかと。Episode 4まで、実に女性らしい描き方をされない楊志ですが、実際のところは北京支部のおっかさんみたいな存在だったんじゃないかと思ったわけです。
ここから、やっと今日のタイトル「青面獣の楊志」に話が移りますが、まずはお茶でも飲みねぇ。( ゚Д゚)⊃旦
楊志の設定は25歳。戴宗と夫婦という設定は「
ジャイアント・ロボ THE ANIMATION -地球が静止する日 完全設定資料集(珍しくリンク先は密林)」でのキャラクターデザインを担当した山下明彦氏のコメントを見ると、どうもEpisode 4でつけ加えられたのではないかと思わせるほど、当初から女性らしさは胸だけという描かれ方です(「聖闘士星矢」の女性キャラも胸は女性という記号らしい)。体格も北京支部ではいちばん大柄な鉄牛に次ぐぐらいだし、武器も棍を愛用で、腕力に任せた攻撃が得意とあっては、大元の「水滸伝」でも男性キャラだった楊志をわざわざここで女性に変更したのは、単に鉄牛とキャラがかぶるのを避けたためではないかとも邪推できてしまうわけです。当初の予定にいた林冲を引っ込めたのも、あまりに女性キャラが少ないから(Episode 1では脇役を入れても2人。しかし原作の「ジャイアントロボ」なんか一人も出てないんだぞ〜)ということで急遽、採用された楊志のキャラは、すでに銀鈴という鉄壁のヒロインがあったため、今のような無難な形に落ち着いたのかもと思うわけです。
ですが、そんな楊志が魅力的じゃないかと言われると、たきがは的には同じ女性という共感と、男性に圧倒的な人気を誇ったであろう銀鈴よりも、楊志の方に好意を抱いてしまうのでした。「鉄腕GinRei」で銀鈴ロボに対抗心を燃やした意外なかわいらしさとか、Episode 4で、戴宗と2人きりの時に見せた切ない表情とか、大作に示した厳しさと優しさとか、最近は鉄牛に次いで楊志が好き〜と言い出すまで、楊志には惚れてきたようなのです。
もっとも、こいつが妄想も半分くらい混ざっているので、怪しいものですが、まぁ、まずはおつき合いのほどを。
1回で終わるかと思ったら、枕だけでやたらに長くなったので、続きます。
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