この写真は、たきがはがこよなく愛するちゃんこ屋の1.5人前の具である。
実はこの店、たきがはが前の会社の友人に連れてきてもらって以来、かれこれ10年ぐらいになるわけなのだが、「大関(ソップ炊き)」というのしか食べたことがなかったりする。たきがはは、鍋をこよなく愛する人種なので、冬だったら年中鍋、とりあえず暑くて火は見たくもねぇやってなるまで、鍋を食べていてもいいという鍋きちなのだが、ちゃんこといったらこの店、これ以外の店でちゃんこなんか食べない方がまし、現に食って大変な目にあったが、とりあえず店名は伏せておくが(本人にとってまべたで塗りつぶしたいくらいの黒歴史でもあるので)、食い物屋に入ってちゃぶ台を引っ繰り返したいという思いを本気で味わって、あと30分いたら、「亭主を呼べい!」となりかねなかったという忌まわしい店でちゃんこを食わされて以来、ちゃんこはやっぱりこの店だけで、浮気はいけなかったのね、ダーリン(←誰だ、それ)な気持ちになるほど、心底後悔させられたほど、この店のちゃんこを愛しているのである(←長すぎ)。
そう! しかし、世には通の御仁もいると思うので、たきがはがここに披露した写真で「あの店だ!」とピンときたかもしれないが、ここは世のため人のため、本当に美味しい店はネットにさらさない方が店のためなので、コメントでも名前はさらさないでほしいと思う。トラックバックなんかもってのほかじゃ。
ところが、たきがはが水俣に行き、しばらくこの店のちゃんこが食えず、九州に行って何が心残りってこの店のちゃんこを食べずに行ってしまったこと以外にはないと広言するぐらい、ちゃんこを恋しく思っていた1年半のあいだに、当店のちゃんこは
大きく変わってしまったのであった!!!上の写真と見比べれば一発でわかるが、赤くぬりぬりした部分がたきがはの指摘する大きな変更点である。ちなみに真っ赤に塗りつぶさなかったのは何だかわからなくなるからという配慮のつもりだったのだが、どうせ赤くした時点でわからねぇじゃんというのは当人も既に気づいているので突っ込む必要はない。
そう、たきがはが初めてこの店でちゃんこを食った時、その後、水俣に行くまでのあいだに幾度(10数回)か通った時、この部分には荒く刻んだ生姜がばっちぐーな風味、のいわし(店のおばちゃんに曰く、実はあじだったそうだが)のつみれが載っていたのであった! そうだ、この店がどこかわかったあなたには、ここに何があったのかご存じであろう! そして、このいわし、もといあじのつみれの絶品さは、おそらくソップだきの汁の醤油風味と相俟って絶妙のコンビネーションを誇っており、ここでちゃんこを食べる時、わしらはいつも、そっとつみれを鍋に足したのであった。だって、一度に食べてしまうなんてもったいなかったから。そう、たきがはは最後まで好きなものはとっておいて、その前に自分が腹一杯になった愚かさを後悔しつつ、大好きなものに舌鼓を打つタイプの人種である。そうだ、ここのつみれにはそれだけの魅力があったのだ! ということは、この店でかつてちゃんこを食った御仁ならば、同意してもらえるものと思うが、ここはたきがはのブログなので、同意するものとして話を進める。
しかし、上の写真(もはや、スクロールしないと見られないほど上かもしれないが)で見るとわかるのだが、実はこれはあじのつみれではない。そう、この肉色は、白と黄色が微妙に混じったのは、鶏肉のつみれなのだ!
え〜、あじが鶏肉に変わったって大したことないじゃん、という貴君は廻れ右。大したことあるんだよ、こんちくしょう。そう言えば、ふと我に返り、去年の5月にもこのちゃんこ屋に来たんだよな。で、その時に既にあじのつみれが鶏肉に変わってしまったことにショックを受けたんだよな…でも、ブログでそういう記事を書いてないということは、たきがは、ショックのあまり、忘れたのか?
あと、すんません、たきがは、こっそりちゃんこ鍋奉行だったりするもんで、自分の鍋に手を出されるの嫌いなんだよね〜 おばちゃんは親切で鍋を仕切ってくれたのかもしれないんだけど、俺の鍋に手を出すな!
出すな〜! 出すなーッ!!!と心で叫び続けていました。次はきっぱり断ろうとも決心しました。おばちゃんの善意はわかっていても、これは理屈じゃないんで、その一線は踏み越えちゃいけないんだ。
でも、それも前はなかったんすよ。おばちゃんは具を持ってきたら、後は放っておいてくれたんだよ! 俺はたとえ正規のやり方じゃなくても、「教えてください」って頼むまでは放っておいてほしいんだよ!!!
さらにショックだったのは、大関以外食べたことがないのに、「今日は大関がないんですよ〜」とかわされたことでした! 今度は種類も指定して予約しよう。
というわけで、実は久々にかきくけの面々で食べに行きました。
1人前頼むと、実は凄くおなかいっぱいになるので、いつも人数より少なめに頼むのですが、一度頼んだら、
鍋は汁まですっぱりがたきがは家の掟です。1回、ふぐちりでこれをやって店員に文句を言われましたが、礼こそ言われても、文句なんぞ言われる覚えはないわい。すっぱり汁を飲むほど美味いってことなんじゃ、ぼけなす、と思って以来、その店には行ってません。
でも、こちらのちゃんこ屋は最後に雑炊かうどんかラーメンを作ってくれるのですが、黙って汁を足してくれるので(ちゃんこ特有の数々の出汁は残りませんが)、とてもたきがはには良いお店なのでした。ほんまに感動したんですわ。
だけど、腹具合からいったら、もう少し頼んでも良かったなぁと思いました。
お通しのホタルイカの酢みそ和えも、酢みそをこよなく苦手とするたきがはですが、酢が少なめで、いいお味でした。
ああ、シーズン終わる前に、今度こそ大関で締めてやる。と決意しました。
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