「Aチーム」の話のパターンとしては、悪人に困らされている人がいる→Aチームに助けを求める。というのが常套だと思うんですが、これは珍しく、最初からAチームの面々が登場→事件を嗅ぎつける。というパターンを踏んでいます。
さすがに乗ってるシーズンだけにいろいろなパターンに挑戦て感じですか。逆に、尻すぼみのシーズンだと冒険しないでいつものパターンに陥って、つまらねという悪循環になるのかもしれんなぁと思いました。シリーズものならでは。
フェイスが出身高校のアメフトチームのコーチを務めることになったが、試合の当日に要のクォーターバック・ビリーが出られないと言い出す。事件の影を察したAチームは、彼の姉が所属するロックグループ・ベルズが、レコード会社に脅されていることを察する。しかも、その裏には思わぬ大物もからんでいて、Aチームと対立する!
ちゅうわけで、初っぱなからフェイスとコングが登場。どっちもアメフトのコーチをしています。しかし、コング仕込みのアメフトチームにフェイス側はたじたじ、そんなんで勝てるのか、試合? これを仲良く眺めるハンニバルとモンキー。冒頭からAチームが勢揃いというのは珍しいパターンだと思います。
で、フェイス、実は孤児院のシスターに頼まれたことが判明、なかなか義理堅い性格ですね。しかもクォーターバックとして馳せたことも判明、さすがです。ナンパでペテン師だけじゃないのがフェイスの魅力です。
ハンニバルは例によっていかがわしそうなマネージャーに変装、ダニー=ダイヤモンドって名前からいかしてます。
モンキーは、なぜか、最初のアメフトの練習試合でコングの指導ぶりに惚れ込んでしまい、コングを英雄だ!と崇めます。いつもはモンキーの言うことなすこと気に入らなさそうなコングも、さすがにこれには甘い顔。モンキーの言動をフェイスが咎め、コングが庇うとはいつもと逆です。しかし、最後まで続かないのも、モンキーとコングの悲しいところです。たぶん、その方が2人にとってはいいんでしょう。
コングは今回、アメフトコーチとして活躍、しかし、本来の「子どもに好かれる」「改造」が目立ちません。ただ、メカの天才らしく、黒幕との最初の対決中、「あんたが奴と話しているあいだ、発信器をつけといた」とは策士な発言です。繊細さと大胆さを持ってるのがコングの魅力ですネ。
さらに、いつもならお色気担当はフェイスと決まってますが、今回はヒロインも4人いるものですから、4人の好みが見事に分かれ、「あたしはフェイス。だって可愛いんだもの」「なんたってコング。男は強くなくっちゃ」「みんなのいいところを全部持ってるのがハンニバル」「モンキーもいいのよ」と4人を評するところはなかなか興味深いです。しかも、作戦中は依頼人との恋愛沙汰は御法度、とフェイスをたしなめたハンニバルが、解決したら鼻の下を伸ばしてるなんて滅多に見られたものじゃありません。うふふふ
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