製作総指揮:西崎義展
出演:古代進(富山敬)、島大介(中村秀生)、真田志郎(青野武)、デスラー(伊武雅刀)、佐渡酒造・徳川彦左衛門(永井一郎)、沖田十三(納谷悟朗)、テレサ(上田みゆき)、斉藤始(ささきいさお)、土方艦長(木村幌)、ズォーダー大帝(小林修)、サーベラー(小宮和枝)、ミル(市川治)、ほか
というわけで見ました。「ヤマト」もこれで終わってれば美しかったんでしょうが、この後、ヤマトの特攻がなかったことにされたとか、沖田十三が実は生きていたとか、しっちゃかめっちゃかな展開になって、ファンにも見捨てられたのは覚えとるんですけど、そのせいで「さらば」の筋が混乱してて、最後に島大介、死んだと思ってたのに、生きてるな〜とか、そもそも島とテレサが恋仲になったのっていつよ?と思ってたら、ならなかったとか、真田さんが死ぬとは思わなかったとか、いろいろと確認しながら見ました。斉藤はもっといい奴だと思ってたのに、意外と地味だったとか。
Wikiで見ると、どうやら「ヤマト2」と話がごっちゃになってるっぽいです。「永遠に」とか、「新たなる旅立ち」とか「完結編」とか。なんだかんだ文句いいながら、わしもけっこう見てたんだな、「ヤマト」。で、だんだん幻滅してったわけなんですけどな。
18年前はラスト、ぼろぼろ泣いたんだけど、今回は全然泣きもせず、わしがすれちゃったんだか、話が今に合わないんだか、かつての名作も地に堕ちたものだな〜とか思ったり。
で、例によってキャストを捜してWikiとか眺めてたんですが、「ヤマト」の「総統も相当冗談がお好きで」と言ったためにデスラーに殺された下品な部下は、声の担当が安原義人さん(「Aチーム」のフェイス!)だったことを知って、かなり驚きました。ええ〜ッ?! 全然気づかなかったよ! ちゅうか、あの当時の声優さんて、わりと広範囲な役をやってたんだな〜とか。今の声優さんて、そういう芸幅がいまいち狭いっていうか。
あと、上のキャストで、サーベラーって誰ぞね?って方は少なくないと思うんですが、ズォーダー大帝のいちばん手前にいた女性ですね。周りがみんなうす緑色の肌をしているのに、1人だけ肌色の人。声が小宮和枝さん(「ロボ」の青面獣の楊志!)だったんだよ! 全然気づかないよッ! 俺だけか?!
で、ミルって誰よ?って人もいるかもしれないが、デスラーについてって、雪を撃った奴だ。声を聞けば、市川さんだってわかるぞね。
今回は最初から劇場版として製作されたせいか、話的には物足りなさというか説明不足じゃねってのはなかったんですが、やっぱり付け足しっぽい感じは否めないですね〜
特に何しに出てきたんだ、デスラー?は、それなりにヤマトを苦しめるものの(ドメルとの戦いの時に同じ作戦でやられてるんだが、何も対応せずに撃たれっぱなしってのはどうかと。それでも沈まないのもどうかと)最後はやられちゃうし。
あと、敵もいなくなったはずなのに、アンドロメダなんて巨大な戦艦つくってる地球の感覚もどうよ、とか。そのくせ、ヤマトより最新の戦艦10数機で白色彗星に波動砲撃ってるのに、効かないのはなんでだよ、とか。何でヤマトの一発のが効果あるんだよ、とか。
何より、古代たちの造反は結果的にはおーらいだったわけなんだが、冷静に考えると文民に対する軍部のクーデターってことでもあって、何かいやだな〜とか思ったり。ただ、もっと冷静に考えると、どうも地球の最高責任者って軍みたいな感じもあって、ガミラスの侵略からまだ1年しか経ってないわけなので、軍部が最高責任者ってのはある程度しょうがないことなのかもしれないけど、現実的にそういう世界はいやだな、とか。
あと、「ヤマト」でガミラス相手に「愛し合うべきだった」と嘆いた古代くんが、白色彗星帝国相手には全滅作戦も厭わないとか。おまえ、あの台詞は何だったんだ?
あとあと、テレサの反物質な身体って、どうやって白色彗星帝国に幽閉されていたのか謎っす。テレザード星自体が反物質なら、古代たちが降りた時点で爆発、だし、テレサだけが反物質なら、生まれる前にどかんだし。
何か、ラスト、ヤマトと特攻させるのに、ヤマトの特攻だけでは効果薄そう(と思いつつ、ヤマトの波動砲1発で白色彗星が吹っ飛んでるわけですが)なんで、反物質のテレサが同行すれば強力じゃね?って感じもするんだけど、何か無理無理な設定だし。そもそもテレサ1人が突っ込めば話が速いのにとか。でも、そうはするつもりないってテレサ言ってたけど。
もう浪漫とかへったくれ以前に、そういうマイナス面ばかり目につくようでは、「ヤマト」に感動する時代は、わしの中ではとっくに終わってるんだな〜とか思いました。
それなのに、
四半世紀ぶりに「ヤマト」復活で、古代くんも38歳、娘の美雪とかいるんだってよ! あれだけ顰蹙買ったのに、また「ヤマト」やるのかよ? わしは興味ねっす。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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