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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地争覇(再見)

原題の『獅王争覇』が作中のメインとなる獅子舞競技のことなので、これは変えちゃいかんだろう… 元のタイトルに「天地」なんて1つもついてないし。

相変わらず鬼脚が可愛かったです。実際のところはフーと同一人物説もあるらしいのですが、フーが『天地大乱』に引き続いてお馬鹿&空気読め&横恋慕&後先考えずだったので、あんまりしゃべらない鬼脚のが頭良く見えたよ、あたしゃ。
思うに、鬼脚って、ウォン師匠に助けられるまで人間的な扱いを受けてこなかったんだろうと思いました。でも、武術は強いから周りから持ち上げられて、あんまり考えずに暴力を振るってきた、そんな人物像が思い浮かびます。私的にはまるきり鉄牛です。それも戴宗の兄貴と会ったばかりの鉄牛が、こんな感じで荒れてたんだろうなぁと思いますと、ますます可愛く見えました。ただ、鬼脚の足に大怪我を負わせたのは、まぁ、半分くらいは鬼脚の自業自得なんですけど、後先考えずに鬼脚にちょっかい出したフーのせいでもあるんで、そこを知らないのはまぁ、平和のためによしとしましょう… 結果的に鬼脚もウォン師匠の世話になったわけだし…

ただ、ウォン師匠が最初は参加しないと言ってた獅王争覇に参加してまで止めた李鴻章の暗殺(byロシア)は、その後の遼東半島の分割から、日露戦争、日本による東北地方の侵略などを思うと、実はまずかったのではないかと思ったりもしましたが、そこは歴史のifというものなので、何が良かったのかはわからないでしょう。

あと、時代が時代だけに実在の人物が前作の孫文に続いて登場しまして、西太后と李鴻章だったんですけど、西太后って最後の獅王争覇見てなかったんですかね? 御簾の裏だから見えなかった? 西太后といいますと映画の『西太后』を思い出します。西太后の怒りを買って、手足を落されて瓶に入れられた寵姫のシーンで有名なあれです。1984年の作でしたが、あのシーンは映画のオリジナルだそうで…
映画の舞台が日清戦争に敗北後の北京で、西太后もまだ生きているので1906〜8年くらいの設定ですかね。

『黄飛鴻の全て』というドキュメンタリーが3作全部に全3回って感じで入ってまして、いろいろとおもしろかったんですけど、ウォン師匠が台湾で抗日運動にも参加してたってありまして、ちょっと『セデック・バレ』とか思い出しました。孫文も同じ年に亡くなってたんかぁ…

イー叔母は、李鴻章を暗殺しようとするロシア人の友人(ロンドンへ留学経験があり、学生時代の友人)で、今は大使館の職員らしいトマンスキーが李鴻章を暗殺しようとするのを知って「自分たちの国の未来は自分たちで作る」と言ってましたが、それから40年以上も中国は苦難の時代を歩むわけで、そのうちの半分以上は日本のためでもあるわけで、いろいろと複雑な気持ちになりましたよ。
最後、李鴻章に説教喰らわしたウォン師匠は格好良かったけど。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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