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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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革命児サパタ

監督:エリア=カザン
脚本:ジョン=スタインベック
出演:エミリアーノ=サパタ(マーロン=ブランド)、ユーフェミオ=サパタ(アンソニー=クイン)、ホセファ(ジーン=ピーターズ)、マデロ(ハロルド=ゴードン)、ウエルタ将軍(フランク=シルベラ)、ディアス大統領(フェイ=ループ)、アギーレ(ジョゼフ=ワイズマン)、ほか
アメリカ、1952年

サパタといったら船戸与一さんの著作に幾度か出たメキシコの革命家であり、サパティスタ民族解放軍の名もその名にちなんでいるのは有名。どんな映画かと思って見てみましたが、ちょっと期待外れ…。

メキシコ・モレロス州の農民エミリアーノ=サパタは、アメリカに亡命した政治家のマデロと呼応して武装蜂起し、ディアス大統領が逃げ出したことで将軍となる。しかし農民だったサパタには法で土地の問題を解決しようとするマデロのやり方はまだるっこしく思われ、褒美に与えられるはずだった土地も断って離反する。さらにマデロは与しやすいがサパタを警戒するウエルタ将軍が裏切り、メキシコは内戦に突入してしまう。マデロは殺されたが、生き残ったサパタは大統領となる。しかしモレロス州から来た農民たちの訴えに、かつてのマデロと同じように法で対応しようとした自分に気づいたサパタは、大統領を辞任し、妻とともに山に籠もってしまう。一方、サパタとともに戦ってきた兄のユーフェミオは、将軍となった今、将軍にふさわしい暮らしがしたいとかつての農民仲間たちから土地や女を奪っていた。兄を止めようとしたサパタだったが、兄は殺されてしまう。そしてサパタを目の上のたんこぶのように思うビリャ将軍の裏切りにより、呼び出されたサパタは蜂の巣になってしまうが、その顔が判別もできないということで、メキシコの人びとはサパタの死を疑い、今も伝説の中に生き続けているのである。

というわけで最後まで粗筋を書きましたが、わしが不服に思ったのは、話がわりと単調で、特にどこも盛り上がらなかったところがまず1つです。クライマックスというにはディアスの追放は台詞だけで勝手に逃げちゃったし、時間的にも早い。かといってウエルタ将軍との戦いもなんか身内の裏切りがあって、サパタたちが「244人も殺されたんだ」と裏切り者を射殺するシーンはけっこうみっちり描かれますが、肝心の将軍との戦いはあんまり描かれず、気がついたらサパタは大統領になっちゃってます。むしろ、その前のサパタが思っていた美女ホセファと結婚するシーンのがよほど長く、くどいくらいに初夜なんかも含めて盛り上がってますが、盛り上げるところ、そこちゃうやろうと。
あと、サパタたちがディアス大統領を追放というか、勝手に逃げ出してからがメキシコ革命の本番なんですが、まぁ、落ち着きません。何というか、メキシコ人の駄目さばかりが描かれてる感じで、そこもマイナス。
あと、サパタの名を取ったサパティスタ民族解放軍が戦ってるのはグローバリズム資本主義を押しつけるアメリカだったかと思ったので、そもそもアメリカ人がしたり顔でサパタの映画を撮るのも根本的にどうなのとか思ったり。
最後、「サパタは死んでない」ってところだけ、ちょっとメキシコに配慮しましたみたいな。

かくなる上はメキシコ映画界にサパタを撮ってもらいたいものです。ほら、チンギス=ハーンだって、モンゴルで撮ったわけじゃないですか。他国の色眼鏡の入った視点じゃないサパタ像が見たいなぁ。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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