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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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特攻野郎Aチーム The Movie

監督:ジョー=カーナハン
出演:ジョン=スミス/ハンニバル(リーアム=ニーソン)、テンプルトン=ペック/フェイス(ブラッドリー=クーパー)、H.M.マードック/モンキー(シャルト=コプリー)、B.A.バラカス/コング(クイントン=ジャクソン)、ソーサ(ジェシカ=ビール)、リンチ(パトリック=ウィルソン)、ドイツ人の医者(ドワイト=シュルツ)、(ダーク=ベネディクト)、ほか
見たところ:TOHOシネマズ海老名

見に行ってきました、「特攻野郎Aチーム The Movie」! わしはキャストにかなり批判的だったんですけど、まぁ、批判するにしても賞賛するにしても実物を見てみないといけませんからね。

結論:おもしろかった! 制作陣のオリジナルの「Aチーム」への愛情を感じる作りで、とても良かった!

ということで、公開中の映画につき、レビューは以下へ。
メキシコで2人の男が殺されかかっていた。しかし、犬の餌にされるはずだったジョン=スミス大佐はその場を離脱、荒野のど真ん中でB.A.バラカス伍長の運転するバンを止め、相棒のテンプルトン=ペック中尉の救出に成功する。3人はその足で陸軍病院に赴き、天才パイロット、H.M.マードック大尉を連れ出すとヘリコプターで逃げ出し、追ってきた麻薬組織を返り討ちにする。それから8年。イラク戦争に赴き、最強のアルファ部隊、通常Aチームとなった4人は、モリスン将軍の依頼でイラク政府の高官が持つ100ドル札の原版奪還に成功するが、何者かの罠にはめられ、名誉剥奪、別々の刑務所に収監されてしまう。無為の日々を送るスミス大佐を訪ねたのはCIAのリンチ。彼はスミス大佐の脱走を手助けすると、原版の奪還を依頼してきた。スミス大佐はペック、バラカス、マードックを救出したが…。

というわけで、ベトナム戦争の帰還兵はイラク戦争に行ってます。そう言えば、現役だな、4人とも。

まずはタイトルロールが出るまで、Aチーム結成までをスピーディに描きます。いや〜、全般、テンポがいいです。この後の100ドル紙幣の原版を奪還する作戦の時も、ハンニバルの作戦を説明するのと並行して、実際の作戦の様子が切り替わりますのでだれません。うまい展開です。しかも、無茶苦茶そうな作戦を簡単そうに実行していくAチームのメンバー、さすがです。
でも、まずはメキシコから。もう、顔見せがなくても、椅子に座ったところでハンニバルだ!とわかってしまうのがファンというもの。もう、こっからわくわく感が止まりません。
もちろん、ハンニバルが拷問ぐらいで根を上げるはずもないし、犬なんぞにおとなしく喰われるはずもありません。「奴は犬の餌だな」とがはははと笑って去っていく警官を尻目にあっさり脱出。葉巻をふかすのがハンニバルの癖ですが、まだリーアム=ニーソン、演技が堅いです。違和感ばりばり。

場面は変わって、メキシコの下町。赤いスポーツカーで爆走する何者かが1軒の工場に入ります。おやフェイス?と思いますが、現われたシルエットは明らかにコングです。彼はバンを受け取りに来て、どうも集まったチンピラたちを抜けようという腹のようですが、そうは問屋が卸しません。でも、コングだから、殴り飛ばします。モヒカンで、手に「POOR(かわいそうな)」「FOOL(ばか)」(だっけ?)とか入れ墨してあって、さすがコング、「アホが地獄を見る協会」とか作ってたセンスは健在のようですネ。ちなみに、わしはコングにいちばん思い入れがないので、モヒカンで黒人で大男だったら、おおむねコングに見えます(←待て)。なので、今回のコングには大満足です。実際、テレビ版ではさんざん言われながら、どうしてコングがあれだけの飛行機嫌いになったのか種が明かされたことはなかったので、この映画ではモンキーによって植えつけられたトラウマに、思わずコングが気の毒というかかわいそうになってしまったのは初めてかもしれません。ほんとにかわいそうなシーンだったんだよ!
しかし、このコング、テレビ版のコングよりもバンへの愛情が強いです。ちゅうか、らぶらぶ? もう、「待ってたかい、マイ・スウィートハート(←そんなこと言ってない)」と言い出してもおかしくないようならぶらぶぶりです。どうしよう、コングが可愛く見えてきました。

さて、そのコングが荒野へ走り出すと、そこでハンニバルにバンを止められます。人は殴ってもバンに傷をつけられるのはかんべんな!なコングですから、ハンニバルに怒りをあらわにしますが、銃で撃たれて、しかも互いにレンジャー部隊の出身だってんで、急に親近感まで沸いちゃって、ここにAチームの萌芽が。

となったら、ハンニバルが助けに行くのはフェイスというのが筋ってもんでしょう。荒野のど真ん中でタイヤの中に立たされたイケメン・フェイス、無精髭がワイルドですが、一見、軽薄そうな口っぷりがフェイスです。ただ、テレビ版のフェイスに比べると違和感ばりばりです。ちゅうか、格好良すぎるのだ、このフェイスは! 「自慢のルックスに女はみんないちころさ」がフェイスなんですけど、テレビ版のフェイスって、けっこうその軽薄っちゅうの、尻軽っちゅうの、3枚目っちゅうの、色男、金と力はなかりけりを地でいくっちゅうの(フェイスに金はあるけど)、もう、安原義人さんの軽薄そうでいて、締めるところは締めるんだぜなフェイスに胸きゅん(←やめれ)なわたくしとしましては、イケメン・フェイスに違和感ばりばりです。むぅ…
でも、フェイスを助けて、颯爽と逃げ出すハンニバル。むぅ、リーアム=ニーソンのしてやったりの笑顔がまだハンニバルに見えぬ… ジョージ=ペパード氏の人を喰った笑顔にしてやられたわたくしとしましては、まだこのハンニバルに合格点をあげられません。

さて、3人揃ったら、次はお約束、モンキーの出番です。というか、いきなり陸軍の精神病院に行っちゃうハンニバル、1つにはコングの治療もあるのですが、最初から当たりをつけてたくさい? しかし、当のモンキーは医者になりきって、コングの傷口に「稲妻縫い」をしちゃうのがモンキーのモンキーたるゆえんであります。しかも、脱走しようとして、AEDで救急車って… 死ななくて良かったよ、モンキー! 表情はテレビ版のモンキーとは全然違いますが、なにしろ言動がモンキーまんまですので、安心して見られます。

そして、病院にあったヘリコプターで脱出、そこへ麻薬組織が追いかけてきたもんで、いきなりの空中戦です。宙返りだの、急角度で上昇していきなりエンジン切るだの、高度な空中戦のテクニックを披露しまくるモンキー。天地はひっくり返るわ、いきなり落下するわ、そりゃあ、コングも飛行機嫌いになるよ… しかも、それを植えつけたのがモンキーなんだから、「あいつの操縦する飛行機には絶対に乗らねぇ」との台詞も納得できるよ… ますますコングが可愛くなってきました。おかしーなー。

こうして結成されたAチーム、レビューは長いが、ここでやっとタイトルロールです。

さて、それから8年後。彼らはイラクにいました。イラク戦争の嘘っぱちさを知ってるから、何か複雑なんですけどね…

そこに現われる美人のお姉さん、実はフェイスの前の彼女でした! 大学時代の同級生をずーっと思い続けて、特定の彼女を作らなかったフェイスが! でも結婚までは至らなかった模様。しかもふられたんだって! 彼女にいろいろと釘を刺されますが、軽口でかわすフェイス。
フセインの側近が100ドル紙幣の原版を持って、国外逃亡を図っているとか。それを阻止すべく米軍に動きがありますが、彼女、ソーサはAチームには頼みたくないようです。なんでだろ? 任せれば間違いないのに。
しかし、彼女の思惑とは裏腹に、親友のモリスン将軍から依頼を受けちゃったハンニバル、別ルートで依頼を受けたブラックフォレスト(だっけ? 正式名称を覚えていない。どうせ雑魚だし〜)という傭兵集団にも余裕で挑発するハンニバル。
そこで100ドル紙幣の原版奪還作戦が始まるわけですが、これが机上でハンニバルが作戦を説明するのと並行して、実際の作戦をフェイスやコング、モンキーが進めていく様子も映されるもので、テンポが落ちません。いい演出です、ここ。しかもハンニバルの解説つきなんでわかりやすいし。

ところが、見事に奪還したはずが、実はこれが罠だった!
奪ったコンテナが爆破され、モリスン将軍も殺されてしまい、Aチームは裏切り者ということで軍法会議にかけられ、地位も名誉も剥奪されて、個別に刑務所に送られてしまいました。
刑務所に送られるっていうと、すぐにコングの改造シーンとか思いつくんですが、それはバグダッドへの潜入作戦でやったのでなしで、意外な人物がまずハンニバルを助けます。テレビ版でもさんざんAチームの敵として登場し、どー考えても役者が違うだろうって感じで、そのうちに降ろされたリンチです。でも今回はCIAの切れ者で、どうも代々リンチと名乗る人物がいるようで、Aチームを踏み台にする野望を持った危険な男です。

実はテレビ版を見ていると、敵がリンチだとわかった時点で「なーんだ、なら楽勝じゃん!」って雰囲気になると思うんですが、今回はそこを逆手に取ったか、どうしてどうして、テレビ版のリンチ大佐なんか足下にも及ばないような憎々しいというか、ふてぶてしいというか、頭脳明晰なリンチで、新しい敵じゃなくて、リンチという馴染みのキャラを敵に据えたあたりに、制作陣の愛を感じたよ、わしは。

そして、Aチームといったら、死人が出ない!のがお約束。どんなに派手な爆発が起ころうと、どんなに派手に車が横転しようと、生きてるのが当たり前!なお約束もわりかし守ってくれました。素晴らし〜! ここで、アクションが派手なのはいいんだけど、死者累々になっちゃったら、Aチームじゃないもんね!

さて、刑務所から脱走して、再結成されたAチーム。でも、そこにはハンニバルの親友、モリスン将軍の裏切りと、ついにリンチが牙をむいて襲いかかってくるという展開があり、事態は二転三転。その前に「飛行機で脱出! 飛行機が撃ち落とされた! 中から戦車が出てきた! 戦車の砲台で飛んでるAチーム! ドイツの湖にぼっちゃん!」という展開もあるんですけど、詳しいところは映画を見ておくれ。抱腹絶倒間違いなし!

ただ、この頃になると、さすがにリーアム=ニーソンのハンニバル笑いもだんだん板についてきた感があり、フェイスのイケメンぶりも、追われ追われるAチーム、テレビ版ほどの余裕もないので、3枚目ぶりは封印というのも慣れてきた感じもあり、そうなるとAチーム大好きなわしですから、モンキーの言動に笑い、コングのリアクションに笑い、ハンニバルの大胆不敵さに惚れ直し、最後はハンニバルのお株を奪うフェイスの策士っぷりに驚き、とすっかりAチームの世界にひたりっぱなし。
オリジナルテーマも健在で、にやにやわくわくが止まりませんでした!

しかも! エンドロールが終わってからのファン待望のダーク=ベネディクト氏(言わずとしれたテレビ版のフェイス!)、ドワイト=シュルツ氏(テレビ版のモンキー!)のサービスカットに歓声も上がろうってもんです! エンドロールを見ないで立った人は残念だったね! やっぱり映画はエンドロールまで見てから立つものさ!

ただ、最大の問題は、やなみきさんと映画を見に行ったわけなんですが、2人して、ダーク=ベネディクト氏のフルネームをこれっぽっちも思い出せなかったことだ! かすりもしなかったぜ!!! あああ〜 フェイスのファンを名乗っているのに、失格だ〜!

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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