きつねのご機嫌が直った。よかったよかった。
土本典昭監督。
「水俣・和光大学展」で見た「水俣の図」のビデオはダイジェスト版だったのだな。そして、水俣の図にまだ続きがあったとは知らなんだ。丸木美術館になかったと思うんだがなぁ。どこにあるのか、描かれたのならぜひ見たいものだ。
水俣の図を描いて、もっと明るい、希望の持てる絵を描くために再度、水俣を訪れたお二人、俊さんが患者さんたちの似顔絵を描くシーンがいい。最初、堅い表情で描かれていた患者さんたちが似顔絵を見せられて嬉しそうに笑う。その笑顔がいい。また、明水園という水俣病の認定患者さんばかりがいる施設では堅い表情をしていた胎児性の患者さんが、日曜日にうちに帰ってきて、俊さんがその友だちの似顔絵を描く傍ら、位里さんに海の絵を描いてくれとねだる、その柔らかい娘らしい表情もいい。
この二人をモデルのように、次の絵に取りかかった丸木夫妻。その絵は最後まで描かれたのか、どこにあるのか、続編はあるのか、知りたいなぁ。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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