監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演:大佐(デビッド=ストラザーン)、ほか
やなみきさん大好き、
デビッド=ストラザーン氏出演。ちゅうか、それだけで観た。最後に出演者が出ていて、ショーン=アスティン氏って名前、どっかで聞いたことがあるな〜と思って検索したら、「ロード・オブ・ザ・リング」でサムやってはりました。わっはっは。道理で観たことがあるはずだが、あの映画については記憶から抹殺したいもんですからな。
1943年イギリス。24回の爆撃から無事に帰ってきた爆撃機メンフィス・ベル号が最後の任務に就く。目的地はドイツのブレーメン、目指すはドイツ軍の工場だ。操縦士デニスを隊長とする10人の乗組員たちは、この任務が終われば、家に帰ることができる。任務の当日、曇りのために出発が遅れたが、24機の爆撃機はブレーメンを目指して飛び立った。メンフィス・ベル号は無事に帰ることができるのか?
というわけで、たきがは、大佐の一挙手一投足に注目。むむむぅ。確かに格好いい。軽薄な広報課のブルース大佐が、メンフィス・ベル号の10人を英雄扱いしようとしているのに対して、基地の司令官として、皆の無事を願う大佐、しかも中盤では戦死した兵士の家族に対し、その死を悼む手紙を送っていたことが判明、うぉぉぉッ! 何て真摯な人なんだ! ああ、大佐はきっと、何百、何千人もの若者が任務に就くのを見送り、帰ってくるのを待ちわびたのだな。大佐、基地司令官という立場上、自分がいちばん安全な場所にいるという皮肉、任務に就いた若者たちが無事に帰ってくるのをただ待つしかできないことを、誰よりもいちばん嘆いているのは大佐だったに違いない。でも、基地司令官として、大佐は戦死した若者たちの家族に当てて、できることをするしかないのだ。その辛さよ…
という一面を除くと、あとはわりとありきたりの戦争映画かと。メンフィス・ベルの10人はこうして帰ってくることができたけど、落とされてしまった機もあったわけですし。ラストに20万人もの若者が命を散らしたとかあるわけですし。
1990年の作ですが、ナチス・ドイツを悪役〜として描かない代わりに、ちょっとセンチメンタルな感じが時代かもしれない。ラストの「ダニー・ボーイ」なんか、おセンチなメロディだしね。60年代、70年代のハリウッドだと、ナチスはもろに悪役で、いけいけどんどんな勇ましい戦争映画が多かった気もするし。なんてことを思いながら観ておりました。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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