日本の古典34。小学館刊。
大河ドラマ「平清盛」のメイン・テーマともいえる「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん」の原典が読みたくて、実家の本棚から引っ張り出してきました。
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれが全文で、まぁ、それだけなんですが。根性で全部、原文も読んだよ! すぐに訳を見たけどな。
成立が平安時代後期だけに、宗教色が濃くて、たきがは、基本、抹香臭いのは読まないたちなもんで、それでも何とか最後まで読みました。
元々は、当時流行っていた今様という、今風に言えば流行歌みたいな感じのを後白河法皇が集めたものです(← 今更な解説)。200年ぐらい流行ったらしいんですが、それで廃れ、現在はほとんど譜も残っていない有様だとか。
そんなわけで、五七五的な読みやすいテンポの詞が多く、これに節をつけて当時の人は歌ったのかなぁと思うと、今の時代の歌も、こうして残ることがあるのだろうかと思ったりしなくもありません。
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