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上野瞭著。理論社刊。

たきがはの本好きは母のおかげである。たきがはの誕生日、クリスマスと何かと本を買ってくれ、与えてくれたおかげで今の自分がある。そう考えると、何だかんだ言いつつ、わしは母に頭が上がらない。

しかも、わしの母はわしの好みをいとご存じである。たきがははこのブログを読んでいる人には今更な話だが、いわゆる少女漫画というのが好きになれない変人で、2歳の頃には「夕焼け番長」を見ていたという人種である。そういう人間が「赤毛のアン」とか子ども時代に渡されて喜ぶはずがない、ということをわしの母はさすがによく知っているのである。おかげで、わしは母のくれる本がどれも好きだったし、何度も読み返した。「木陰の家の小人たち」「暗闇の谷の小人たち」「竜のいる島」「やまんばと空飛ぶ白い馬」「大草原の小さな家シリーズ」「エルマーと竜シリーズ」「ゲラダヒヒの紋章」など、母の買ってくれた本は今もわしの心に残り、影響を与えているのだと思うのでした。

しかし、この「日本宝島」は、たきがはが初めて期待を外された本でありました。昔っから長編嗜好なもんで長い本はいいのですが、なんちゅうか「宝島」とついた話でどきどき感がなかったのが原因だったのでしょうか。これ以後、確か、わしはほしい本を自分で指定するようになった記憶があります。

で、実家で捨てると言うのでもらってきました。どんな話だったか読み返したくて。

羽島平助の平凡な日常は、ある日、おときという少女に呼び止められたことで崩れ始めた。彼女の母、駒が託されたという父、庄兵衛の覚え書きが平助を宝島へと導いてゆく。だが、その裏には、藩の命綱とも言うべき、白粉、都わすれの謎もあった…。

読み返してみたらふつうにおもしろかったのですが、地味でした。登場人物も主人公の平助を初めとして地に足ついた感じではあるのですが、やはり地味でした。ううむ、何もわしも、そんなに昔から魔法がばりばり飛び交うような派手な話ばかり読んでいたわけではないのですが(第一、「指輪物語」では魔法なんてほとんど使われない)、なぜかこの話に抱く印象はなんちゅうても地味です。たぶん、ここらへんが波長の合わなかった原因でしょうな。思わず、時間を忘れてページをめくるどきどき感がない。話がおしまいに近づいていって、この話がもう終わってしまうのかと気づく残念さがない。

原料に鉛を使っている化粧品が、城下町で人死にを出しているらしい、という辺りから始まる導入部は、子ども向けの小説としては地味です。確かに、今のわしならば、なんかこの展開は水俣病とかを思い出すのぅ、と思ったりしますが、子どもの頃のわしはそういうものには興味なかったんで、化粧品で人が死ぬ、という展開にはわくわくしなかったんですなぁ。

と分析してみた。あと、たきがはの惚れ込むような格好いい人物が登場しないのもマイナスかも。浪人の新兵衛も悪くないんだけど、妙に説教くさいというか、なんか言ってることも地味っちゅうか。

地味。

ああ、それで、最近は外連味のある今川監督の「起動武闘伝Gガンダム」とか「ジャイアントロボ」とかに燃えているわけだな〜と妙に納得。

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