せっかくの開戦記念日なので、戦争に関連した映画を見たかったのだが、ベストは「我が青春に悔いなし」だなと思っていたのに、録っておらず、ハリウッドのやれいけそれいけな戦争物を発掘する気にもならず、適当に手短のテープをデッキに突っ込む。
映画ではなかったようだ。90分と短いし。
淀川長治さんが解説していたが、基本的には「
ザッツ・エンタテイメント」と同じ形式で、何人かの俳優が西部劇について語るという代物。
ただ、タイトルに「100年史」とついているように、とても長いのを90分に短縮しているので、個々の映画はほとんど駆け足で、唯一、さすがにこれを外したらファンは黙っちゃいねぇよ、な西部劇の王者、ジョン=ウェインについて、1コーナー設けているのと、やたらに「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の扱いが多いような気がした。あと、ジョン=ウェインに続く西部劇俳優ってんで、クリント=イーストウッドも1コーナー設けていたが、「荒野の用心棒」も含めて、全部未見です。わしの母が、クリント=イーストウッドの主演した、いわゆるマカロニ・ウェスタンが嫌いだからです。あと、「荒野の用心棒」は、黒澤の「用心棒」のぱくりという説も聞いており、黒澤ファンとしてはあんまり見る気になれません。
無声映画時代、トーキー時代の西部劇には興味ナッシングなので、適当に見ていたら、何かいろいろすっ飛ばして、いきなり「荒野の七人」に行った時はびっくりしました。いや、ジョン=ウェイン抜きでもほかに語る映画あるだろう〜!とか思っていたら、後から「真昼の決闘」「
荒野の決闘」「シェーン」など、代表的な西部劇が出てきました。しかし、著名な西部劇は数々あれど、しょせん「
七人の侍」のオマージュに過ぎない「荒野の七人」の扱いのが早いというのは何か納得いきません。いや、ジェームズ=コバーンもチャールズ=ブロンソンもスティーブ=マックイーンも好きなのだが…
ジョン=ウェインについてはいろいろと出ました。「駅馬車」騎兵隊3部作より「黄色いリボン」「捜索者」「勇気ある追跡」「オレゴン魂」「
ビッグ・トレイル」などなど。
そこらへんは見応えありましたが、1回見たら、もういらねって感じの内容であるのは間違いない。映画として成り立っている「
ザッツ・エンタテイメント」に比べると、そこら辺、作りが雑だな。
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