松本清張著。
昼休みにだらだら読んで、やっと読了。
ええと、清張全集なので、小冊子がついてくるんですよ。で、それを先に読んだら、この話、真田広之さん主演で映画になったそうで。で、その主役のジョーがいつになったら活躍するのかと思って楽しみにしていたら、いつまでも脇役で、全然アウト・オブ・眼中だった初老のおっさんと中年のおっさんが狂言廻しやってて、しかも推理小説のはずなのに、人が殺されたの、180ページも読み進んでからで、しかも中年のおっさんが途中で殺されたもんだから、また初老のおっさんに狂言廻しが移って、その描写が同じことの繰り返しなもんでくどくて、飽きました。でも、最後まで頑張って読みました。たきがは、どんなにぶん投げたい小説でも最後まで読む主義なんですよ。例:「ノルウェイの森」
いや〜、社会派推理小説としては、どっかで見たようなステレオタイプの悪役と、どっかで聞いたような復讐譚って感じだったのですが、それだけ清張さんの小説が先駆的だったってことなんだなと思いました。そういう意味では古典だなと。
でも、推理小説としては冗長な展開と描写で飽きた。「眼の壁」でも似たような展開だったけど、途中で何度もぶん投げたくなりました。傑作とは言いがたいお。
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