二三五七(ふみなり かず)著。GANMA!掲載。
滋賀県に住む中学生の春日井大陽。小さい頃から聞こえていたのは天候を司る龍の声だった。天師の浹(あまね)と知り合った大陽は自身も天師として歩み始める…。
天候を中心にしたバトル漫画なんですが、美麗なタッチで紡がれる個性的なキャラクターと、大陽自身の素性とか、ヒロイン浹の生い立ち、敵味方と魅力的な設定がGANMA!でも1、2を争うほど高レベルな物語だったと思います。
しかし、なぜか人気がなかったらしく、第一部完で打ち切りになってしまいまして、惜しむ声も多い中、完結作として紹介されているのを見ると、ほかに終わるべき漫画はいっぱいあるのになぁと思うくらい、この作品が終わってしまったことが残念でなりません。
特に琵琶湖周辺で片づいていた事件が徐々に列島全体に影響を及ぼし始め、列島五龍(摩周湖、田沢湖、霞ヶ浦、浜名湖、宍道湖)が登場した時にはただならぬスケールアップが感じられて、この後の展開にわくわくしていたのに!と思うと、作者さんもさぞや無念だったろうと思うのです。
紙媒体でもウェブでも、この漫画の真のエンディングをどこかで見たいと思ってやみません。
[3回]
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