新潮社。住井すゑ著。
デビュー作品「相剋」と「大地にひらく」を掲載。「大地に〜」は読売新聞の連載小説。
住井すゑさんと大作「橋のない川」の著者で、たきがはも好きな作家の一人だったりするんですが、図書館に作品集が置いてあったんで、順番に読もうと思いまして、手に取ったのが間違いのもとだった。
つまらねぇぇぇ!これがほんとに「橋のない川」と同じ作者か〜?!と思うくらいつまらん話でした。げほげほ
「相剋」は最初、恋愛ものかと思って読んでいたら、ヒロイン咲枝が上京し、岸村と同棲して、とある雑誌社で働くようになってから、いきなり、階級がどうとか労働者がどうとか言い始め、主張が入れられずに退社するところで終わり。前半の「愛しいお兄様」ってなんだったの? 千塚ってただの笑いモン? 何で岸村と結婚できないの? などなど、ヒロインの唐突な変わりように目がてん。「橋のない川」とかから鑑みるに、主題はおそらく後半なんでしょーが、全体の1/3もないよ、それ。最初は岸村と結婚できず、千塚と結婚させられ、千塚の家族に復讐をするヒロインが、いざ岸村と同棲すると、なんか痴話喧嘩始まるし。
で、「大地にひらく」も一風変わっております。ヒロイン登場までが長い。ヒロインと主人公が目覚めるまでえんえん200ページ。こんな新聞小説、ほんとに受けたのか?
好きな作家だからって、何でもおもしろいとは限らないもんですネ。ごほごほ
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