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永井隆著。青空文庫刊。

永井隆博士の随筆集ですかね。奥さんのことから原爆のこと、お子さんのこと、いろいろ様々です。

ただ、わしはどうしても映画の「この子を残して」で永井博士を演じた加藤剛さんvのイメージが強いので永井博士というと聖人君子な感じを抱いていたのですが、実際の永井隆博士はこんな方なんで全然キャラが違って、どっちかというと軍医と言った方が正しいんだろうなぁと思いまして、文章から受けるイメージもカトリックの軍医という、何かわし的には矛盾してそうな感じの方でした。
矛盾とか言っちゃうのは、永井博士はカトリック教徒なんで、神が絶対の存在としてあって、ダーウィンの進化論さえ否定してしまうほどなんですが、その一方で「天皇陛下」とか言っちゃうところもあって、そういうのが矛盾してると思ったのでした。天皇を崇めないで弾圧されたキリスト教徒の方もいたような気がしますし。わしの記憶違いかもしれませんが。

また、永井博士は長いことレントゲン科の医師でもあったので原子力へのイメージが大変前向きでして、これは時代もあるからしょうがないと思うんですが、原子力のいわゆる平和利用というのは嘘だということが今の時代、わかっております。どう逆立ちしても出てしまう放射性廃棄物を安全に処理することが人類にはいまだにできない。それがわかっています。そうとわかっているので、永井博士が「これからは原始時代だ」と言うのは無邪気だなぁと思ってしまいます。

そして、たぶん、これを聞いたら中沢啓二さんなど激怒するんだろうなぁとか思っちゃいましたが、原爆を神の御業として受け止め、長崎(博士にとっては天主堂のある浦上なんですが)に落ちたことで神が赦したという考え方は、第2次世界大戦の死者2000万人を思いますと、そうではないだろうと言いたくなるのです。まぁ、カトリックにとっては地上での生なんてのは天国での永遠の生へのつなぎにすぎんのだろうから、何千万人殺されようと「殺される者は幸いである」とか言ってそうですけど。

やっぱり、この方のカトリックの部分は受け入れられないなぁと思いました。

ただ、それでも、わしは霊魂を否定しませんし、神の存在を全面的に否定するほど唯物論に傾いてもおりません。ただ、自分の魂を誰か、神という存在でもいいですが、より上位の存在にお任せする気にはなりません。

スピッツの「潮騒ちゃん」にありますように

偉大ななんかがいるのなら
ひとまずほっといてくださいませんか
自力で古ぼけた船を
沖に出してみたいんです♪

の方がずっと共感できるのです。

でも、もともと唯物論者だったという永井博士がお母さんの死によって科学では説明しきれないものがあるのを知り、パスカルの「パンセ」によってカトリックとして目覚めたというのを読んだので、「パンセ」を読んでみようと思いました。

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