近藤よう子著。全4巻。漫画図書館Z掲載。
還暦を迎えた時世、ミハル、待子の3人の旧友が、同窓会で再会したことをきっかけに一緒に暮らすようになり、それぞれの幸せや家族との関わり、新しい生活などを見つめ直した漫画です。
時世さんが元小学校の教師で結婚しそこねたオールドミス。
ミハルさんは芸の師匠の2号さんでこれまた独身。
待子さんは専業主婦でしたが、新婚時代に「嫌だ」と思った夫との二人暮らしに耐えかねて家を飛び出した2児の母。
と、まったく環境も生い立ちも異なるけれど、学生時代に仲良かった3人が、まず時世さんとミハルさんが老い先を考えて一緒にマンションを買ったのをきっかけに待子さんが飛び込んでくるというのが始まり。
しかし思いましたが、これ、女同士で良かったよね。だから家事も分担できますもん。男同士だと、まず誰が料理するんだよって話に絶対なる。掃除とか洗濯とか馴れてないだろうし。男にゃ無理だ、これ。
待子さんが夫とのすれ違いで最終的に離婚に至るように波瀾万丈の展開ですが、別に時世さんやミハルさんが何もないわけではなく、時世さんは最終的に昔、結婚を考えた人と再会して結婚までしちゃうし、ミハルさんは最後まで独身を貫くけど弟子の若い女性の結婚を見守ることになるし、とドラマはいろいろ。待子さんの子どもたちもいろいろあるし、そのうちに子どもも生まれるし、人生とはかくもドラマチックなものかと思います。
歳を取ってもこんな風に一緒にいられる友だちがいたらいいな、なんて思わせてくれるお話でした。
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