パスカル著作集第6巻。ブレーズ=パスカル著。田辺保訳。教文館刊。
永井隆博士の「ロザリオの鎖」を読んだ時に、唯物論者だった博士がパスカルの「パンセ」を読んでキリスト教信仰に目覚めたと書いてあったので、どんなものかと思って読んでみたのですが、何ですか、そもそも「パンセ」というのは思考とか思想という意味で、パスカルが晩年に綴ったキリスト教弁証論などについてのメモ、走り書き、覚え書きの数々を、パスカルの急死により遺族が急遽まとめたもので、まとまった著作ではなかったのでした。パスカルという人は「人間は考える葦である」とか「クレオパトラの鼻が、もしもう少し低かったら歴史は変わっていたであろう」という言葉で有名ですが、もともとは数学者で、23歳の時に信仰に目覚めたものの、病弱だったので39歳の若さで逝去。天気予報の時に気圧で使われるヘクトパスカルという単位は彼の名にちなんだものです。
という基本的な知識が根本的に不足しておりました。てへ
ただ、言ってることはキリスト教の素晴らしさ、いかに人が神がいなければ真の幸福をつかめないかという点に終始しているかなぁと感じました。
まぁ、つまり、例によって無神論者を気取るたきがはの心には響かなかったわけですが。
だいたい、わしは生命保険みたいに「元気なうちに保険かけておかないと後で痛い目見るよ」という人の不幸を煽るようなものは大嫌いなんで死後という誰も知らないはずの世界をさも知ったように語る宗教には不信感しか抱いたことがありません。
だから、そういう奴が読む本じゃないという話は黙殺(爆)
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