監督:熊井啓
脚本:菊島隆三
原作:矢田喜美雄「謀殺・下山事件」
出演:矢代記者(仲代達矢)、大島刑事(山本圭)、川田記者(浅茅陽子)、警視総監(平幹二朗)、伊庭検事(神山繁)、菅井きん(旅館の女将)、李中漢(井川比佐志)、唐沢(大滝秀治)、丸山(隆大介)、ほか
見たところ:シネマノヴェチェント
日本、1981年
下山事件と言っても「鉄人28号(2004年版)」の「第18話」でしか知らないたきがはです。興味を覚えたので行ってきました。本当は先週の「帝銀事件 死刑囚」も見たかったんですが、うっかり宅急便の受け取りを指定してしまったので見に行けなかったのでした。こうなったら来週の「海と毒薬」も見たいと思ったのですが、ちょっと時間的に難しいかな…
1949年、日本の敗戦から4年後、いまだGHQの占領下にある日本では、GHQの指導の下、ドッジ・ライン政策と呼ばれる経済合理化政策が進められ、大企業が大がかりな首切りを発表する中、労働組合は反対闘争に立ち上がっていた。その中心にあったのが国鉄労組であり、初代総裁の下山定則は10万人の首切りを発表、国鉄労組は大規模なストライキで対抗しようとする。ストが決行されて騒然とする東京で、7月5日、下山総裁が行方不明になったことが知らされ、翌6日には下山の轢死体が常磐線のガード下で発見される。自殺か他殺か、昭和日報のベテラン記者・矢代は取材にのめり込んでいくが、その深い闇は日本の権力機構ばかりかGHQの存在をも臭わせていくのだった。
未解決の事件を描いているのですっきり終わりません。矢代記者と大島刑事が実質的な主役で、2人でずっと事件を追い続けているのですが、手がかりをつかんだと思ったら潰されてという展開なので、人物の入れ替わりも激しいです。しかも1949年の事件が1963年の東京オリンピックまで描かれるんで長いです。大島刑事も途中で刑事退職してるし。
見てて、この話の終着点はどこだろうと思ってましたが、事件に直接関わった丸山の死をもって、その翌年に事件が時効を迎えてしまって終わりました。
うーん、すっきりしない。
と思っていたら、「
ひかりごけ」の監督でした。
でも「サンダカン八番娼館 望郷」や「黒部の太陽」なんかも撮ってました。「天平の甍」はタイトル知ってるんですが見たかなぁ… 「黒部の太陽」は見てないんですが。「サンダカン八番娼館」は見たんだ。
脚本の菊島隆三さんは黒澤監督の脚本でおなじみの方です。
個人的には秀治の悪役を初めて拝んだので、そこが最大の収穫でしたv
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