監督:森田芳光
出演:上原一郎(豊川悦司)、上原さくら(天海祐希)、上原洋子(北川景子)、上原二郎(田辺修斗)、上原桃子(松本梨菜)、新垣巡査(松山ケンイチ)、さくらの母(加藤治子)、ペニー(ショーン=ペロン)、ほか
見たところ:うち
日本、2007年
若い頃、と言ってもまだ8年前なんで、それほど若くなかったのですが、トヨエツが出てて、見たことがないので借りてきました。
全共闘の闘士だった上原一郎とさくらは、今は3人の子を持つ親だが、いっこうに定職につかない一郎と子どもたちを、さくらは喫茶店の経営で養っている。一郎は社会の不正義に立ち向かう、と言えば格好はいいが、息子の二郎には「ナンセンス」が口癖で何かと面倒な父親でしかない。しかも学校に行けば中学生のカツに同級生ともども喝上げされる日々、とうとう二郎は友だちの黒木とともにカツと手を切ろうとして、相手を殴り倒してしまう。カツは怪我をしただけで済んだが、それを見た母のさくらは一郎の故郷、八重山に行こうと言い出し、一家はグラフィックデザイナーとして独立する長女の洋子を置いて、八重山に引っ越すのだった。しかし、そこは東京の土建会社が所有する土地で老人のための高級マンションが建つ予定地だった上、上原一家は不法占拠と会社に訴えられ、マンション建設の反対運動に携わる騒動に巻き込まれてしまう。東京でのぐうたらぶりが嘘のように、打って変わって、さくらとともに畑仕事にいそしむ一郎だったが、とうとう土建会社に追い出され、家も破壊されてしまう…。
前半の二郎くんが喝上げされてるシーンがけっこう長く、だれました。まぁ、上原一家が八重山に向かう理由付けではあるのですが、八重山でのシーンが駆け足だったように感じたので、タイトルも「サウス」ですから、やっぱりバランスが悪かったと思います。
トヨエツはともかく、嫁の天海祐希さんがなかなかいいお母さんで、でも一郎が好きで、どこまでも一緒についていってしまう辺りなんかが可愛くて良かったです。トヨエツはもうトヨエツってだけでいいので…。
むしろマツケンが若い、ペーペーの巡査役で出てたのが意外でした。まぁ、「清盛」の前だし。
森田芳光監督の映画は何を見てたかと思ったら、「
わたし出すわ」でした。あれも不思議な味わいの映画じゃった…。あんまり強力にお薦めもしませんが、トヨエツのファンなら3枚目と見せつつ、意外と万能なところを堪能するのもよろしいかと。
たんぽこ通信 映画五十音リスト
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