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早乙女勝元・鈴木たくま著。日本図書センター刊。

1977年9月27日に米軍厚木基地のファントムが神奈川県横浜市緑区に墜落、多くの犠牲者を出した事件のなかで、3歳と1歳の男の子の死にスポットを当てた絵本です。タイトルの「パパ・ママ・バイバイ」は、3歳の男の子の最後の言葉で、1歳の子は「ポッポッポ」と鳩ぽっぽを唄ったのが最後だったとか。

横浜市緑区(現在の青葉区)の米軍機墜落事件(事件について詳細がわかるページ)

酷い火傷のために亡くなった子どもたちの姿も涙なしには読めないのですが、それ以上に悲惨なのが2人のお母さんです。全身の皮膚の8割を火傷で失ってしまいましたが、通常、人間は半分を失うと命が危ないと言われているのです。皮膚がないとすぐに化膿してしまうので、それを防ぐために薬液浴と行われていましたが、激痛を伴うものです。さらに新聞で呼びかけてまでの皮膚移植を行いましたが、お母さんには2人のお子さんが死んだことは告げられず、別の病院で頑張って治療しているからという言葉を支えにお母さんは治療に耐え、とうとう退院できるまでになったのです。

絵本はここまで。

しかし、事故の直後、現場に飛んだ海上自衛隊のヘリは、ファントムを早々に見捨てて無事に脱出した米軍兵士を助けただけで住民は見捨てた上、2人のお子さんを失ったことを知ったお母さんが事件の経緯を知るにつれ、抗議を訴えるにつれ、とうとう国はお母さんを精神病患者にして、精神病院に閉じ込めてしまったとか。
お母さんが亡くなったのは事件の4年4ヶ月後のことでした。

痛かったろう。苦しかったろう。悔しかったろう。どんな言葉を手向けても決して報われることのないお母さんの思い。

わしは去年ぐらいまでこの事故のことをまったく知らなかったのですが、それでも米軍基地が必要と言えるのか?!という思いで、絵本を借りてきて、家族に読ませました。

事故を起こしたアメリカ軍はもとより、日本の軍隊である自衛隊さえ被害者を助けようとしなかった現実。それは決して見逃していいものではないし、日本全国、どこにも基地は要らないことの何よりの証拠だと思うのです。

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