ソポクレス著。高津春繁訳。岩波文庫刊。
「
オイディプス王」の続編です。
「オイディプス王」の最後で我が目をつぶしたオイディプスが放浪の果てにアテナイ(アテネ)にたどり着き、テセウス王に庇護を求めて叶えられ、アテナイに永遠の祝福と繁栄を約束して黄泉の国に旅立つまでを描きます。
テーバイの支配者を巡ってオイディプスの息子たちが争う「テーバイ攻めの七将」、オイディプスの娘「アンティゴネ」などの話もあるようですが、ギリシア悲劇は哲学的なんでもういいかなというのが印象。
あと「オイディプス王」では前王ライオス殺しとかオイディプスの暗殺とかを疑われたクレオン(オイディプスの妻イオカステの弟)が、なぜかこちらでは一転して悪役っぽく描かれているのはなぜなのか不明です。
またオイディプスが実の母を妻としてしまい、エディプスコンプレックスの語源となった件は二人の年齢差を考えたら無理がないかと思ったんですけど、なぜここで突っ込んでいるのかは不明…
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